オペラ宅配便シリーズ ⅩⅣ ぎゅぎゅっとオペラ DIGITALYRICA 《トスカ》

作品の魅力を凝縮して魅せる新しいオペラのかたち

 横須賀芸術劇場の『ぎゅぎゅっとオペラ』第2弾はプッチーニ《トスカ》。一昨年に完売の大好評を博した《椿姫》で始まった「ぎゅぎゅっと」は、トップ歌手たちによるアリアや重唱を核に、作品のエッセンスを最大限に圧縮した、彌勒忠史の演出&ナビゲーターによる抜粋上演だ。出演は、小川里美(トスカ)、高田正人(カヴァラドッシ)、与那城敬(スカルピア)。プロダクションの方向もキャスト編成も、ヤマハホールの『銀座オペラ』での実績を踏襲し発展させた、成功が確約された企画と言える。添えられた「DIGITALYRICA(デジタリリカ)」という副題は「Digital」と「Lyrica」を合わせた造語で、「Digital」の意味するのがオーケストラ・パートを一人で担当するエレクトーン。ベイサイド・ポケットのような小ホールでも「ほぼオケ」のリアルなサウンドを楽しめるのだから福音。ここに第一人者の清水のりこを迎えているのは大きなプラスだろう。字幕付き原語上演。
文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年3月号から)

3/13(日)16:00 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
問:横須賀芸術劇場046-823-9999
http://www.yokosuka-arts.or.jp