Tag Archive for マリンバ

【CD】Masters, Masterworks/小森邦彦

 録音もマリンバの運動性よりは奥深い鳴りに焦点を当てているからだろうか、第一印象は少し地味に感じた。が、師や作曲家、同僚との交流などを記したライナーノートを片手に聴き進めるうちに、作品をその技術的なタフさを感じさせず、最も美しい形で現前させたいという小森邦彦の思いが伝わってきた。例えば「ナイトラプソディ」は多数の声部を…

小森邦彦 マリンバ リサイタル 2019 Masters, Masterworks 〜CD発売記念〜

エネルギー漲るマリンバの新しい魅力を録音とライヴで追求  多くのマリンバ奏者が活躍する中、新作の委嘱や初演を重視して楽器の新しい可能性を探り続け、自らの音楽表現を常に開拓し続けてきた小森邦彦の存在は、マリンバを演奏する者、マリンバを愛する聴き手にとって大きな光明だろう。“木を叩く”というシンプルな演奏から生まれるピュア…

【CD】マリンバのための協奏曲集/布谷史人

 世界的に活躍するマリンバ奏者布谷史人の新アルバムは、テイストの異なる3曲を収録。ヴィヴァルディの協奏曲はリコーダーのための可愛らしい曲だが、玉を転がすようなコロコロとしたマリンバの音色に移すという発想がうまくはまった一例。セジョルネの協奏曲は中低音域の深い音色が、弦のラテン風の情熱や哀愁に厚みを加える。布谷のために書…

藤井むつ子(マリンバ/サヌカイト)

邦人マリンバ作品のエッセンスをお届けします  マリンバ奏者として、長きにわたり活躍を続けている藤井むつ子。数年ぶりとなるリサイタルでは、1350万年ほど前の太古の石であるサヌカイトの響きが現代に甦る。讃岐産の石からできた透明な響きのサヌカイトを使った楽器、そしてマリンバを軸に展開する待望のコンサートである。今回は共に打…

第134回 スーパー・リクライニング・コンサート 三村奈々恵 マリンバ・リサイタル

温かなサウンドで癒やしのひとときを  リラックスして感覚を解放し、ゆったりと音楽を味わうHakuju Hallの「スーパー・リクライニング・コンサート」。第134回は、多彩な音楽を自在に奏するマリンバ奏者、三村奈々恵によるリサイタルだ。  アメリカをはじめとし、ヨーロッパ、アジア、中南米でも活躍する三村。今回は「変幻自…

菅原 淳 パーカッション&マリンバ コンサート

新作と名曲で楽しむ多彩で迫力あるサウンド  38年にわたり読売日本交響楽団で主に首席ティンパニ奏者を務めた菅原淳。同団の名物奏者として親しまれ、打楽器界を牽引してきた第一人者としての功績も計り知れない。その菅原が、信頼厚い仲間や教え子たちと共に、3部構成の多彩なプログラムで、パーカッションの面白さを伝えるコンサートを開…

名倉誠人(マリンバ)

バッハ、現代曲、日本の芸術が時空を超えて交差する  ニューヨークを拠点に世界中で演奏活動を展開し、マリンバの新しい地平を切り拓いてきた名倉誠人。今年11月に神戸、名古屋、東京の3都市で開催する「現代によみがえる古典」と題されたリサイタルがすでに話題を呼んでいる。  “古典”とは先ず、彼の演奏家としてのキャリアの2本柱の…

布谷史人(マリンバ) 協奏曲の夕べ

マリンバの更なる可能性を求めて  布谷史人はアメリカとドイツで学び、現在はドイツを拠点に国際的な活躍を続けるマリンビスト。数々の国際コンクールを勝ち取ってきたが、特にアストル・ピアソラに関する音楽のみを課題とする、第3回リベルタンゴ国際音楽コンクールのソロ部門において、日本人初、しかもマリンバ奏者として初となる優勝を果…

ミカ・ストルツマン(マリンバ)

マリンバとクラリネットが織りなす“最前線”のアルバム登場  マリンバとクラリネットのデュオによるCDは世界初だという。日本のマリンバ奏者ミカ・ストルツマンが、夫のクラリネット奏者リチャード・ストルツマンと録音したアルバム『デュオ・カンタンド』。彼女のジャンルを超えた幅広い人脈を物語るように、チック・コリアやジョン・ゾー…

紀尾井午後の音楽会 花鳥風月 其の弐

邦楽と洋楽を一度に楽しむ贅沢  本誌の読者なら、東京・四谷の紀尾井ホールはよくご存知だろう。何度もコンサートに出かけている人も多いはず。でも、同じ建物の5階にある小ホールを訪れたことがある人となると、ぐっと少なくなるのでは。客席数250席の紀尾井小ホールは、貴重な邦楽専用ホール。東京の邦楽コンサートの中心地のひとつとな…