ただいま帰国中の出田りあさんにインタビューしました!


マリンバ奏者の出田りあさんとギターの村治佳織さんが、7月にデュオリサイタルを開催予定です。公演に先立ち、ドイツにお住いの出田さんが帰国しており、村治さんとの対談が実現しました。今回は、対談前の出田さんにうかがったお話をお届けします。

—ドイツにお住いということで、この一年大変な状況だったと思います。どのようにお過ごしでしたか?

「すべてがストップしてしまいました。オーケストラによってはリモート演奏や無観客配信をやっていたところもありましたが、ほぼ無いに等しい状況で。活動するにしてもリハーサルの前、そして公演の前にPCR検査が必要なので、予算もかかり多くの人が実現できた訳ではありません。私自身の活動もすべてストップしてしまい、虚しさがありましたね。準備して準備して「無いです」と言われたときに、これまで燃やしてきたエネルギーをどこに持っていったらいいのか・・・。」

—そのような生活の中でリラックスできるのはどんな時ですか?

「やはり子どもたちと過ごす時間ですね。外に出られなかったので、砂を10kg買ってきてバルコニーに砂場を作って(笑)公園も閉鎖されていたので。とにかく太陽を浴びて、風に当たって。」

—そこにはご主人(ベルリンフィル コンサートマスターの樫本大進さん)もご一緒に?

「もちろんです(笑)こんなに家にいてくれたことがなかったので本当に助かりました。子どもたちも「パパ、まだいる!」と喜んでいて。家族みんなが一緒にいて食卓を囲むということをありがたく、そして楽しむようにしています。」

—アーティストとして、母親として、そして樫本さんの妻として、3つの顔がある出田さん、それぞれ両立させるために意識していることはありますか?

「コミュニケーションを多く取るようにしています。離れていても細かいやりとりを、例えば「何日の何時にそちらに着くよ」とか「子どもの送り迎えはこうしよう」とか。パズルみたいです(笑)」

日本より多くの制約がある海外で、前向きに、工夫をすることで生活を楽しむ。家族のお話をするときの温かい表情がとても印象的でした。村治さんとの対談は、ぶらあぼ7月号で掲載予定。お楽しみに!

【こちらもあわせてお読みください】
ベルリンにいる樫本大進さんよりメッセージが届きました!(2020年4月)

https://ebravo.jp/archives/63629