Pre-Stage=Prestige

藤原道山(尺八)

尺八をクールでかっこいい楽器だと思ってもらいたい  伝統的な楽器であればあるほど、多くの人を驚かす意外性やアイディア、覚悟、そしてもちろん、それを支える演奏技術などがすべて作用したときに独自の世界を築き上げることができる。2001年、尺八というあまりにも決められたイメージで捉えられがちな楽器を手にCDデビューを果たした…

金子三勇士(ピアノ)

常に可能性を探し、挑戦を続けるピアニスト待望のリサイタル ベートーヴェン・イヤーに挑む渾身のプログラム  新型コロナウイルス流行によるコンサートの中止・延期が続く中で、金子三勇士はSNSを通じて演奏映像や自粛生活の写真を公開。さらにnoteでは文章による近況報告をし、思いがけない災厄に疲弊していた人々を楽しませ、勇気づ…

高橋 維(ソプラノ)

変身願望の強いソプラノがルチア像をどう歌い演じるのか、必見の舞台  ソプラノの高橋維は、《魔笛》の夜の女王や《天国と地獄》のユリディスといった役柄で評価される、冴えた響きの美声でコロラトゥーラの技を操る期待の新星である。この11月には、日生劇場のドニゼッティ《ランメルモールのルチア》で政略結婚の犠牲になるヒロインのルチ…

沖澤のどか(指揮)

華やかなフレンチ・プロでオーケストラ定期デビュー!  ベルリンを拠点に創造の翼を広げようとしている沖澤のどかが、来たる9月、新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉第33回の指揮台に立つ。同楽団2020/21シーズンの開幕、その一環を彩る親しみやすいフレンチ・プログラム。《…

スペランツァ・スカップッチ(指揮)

プッチーニが書いた通りのテンポで演奏するとドラマがますます生きてきます  近年クラシックの音楽界でも女性指揮者の活躍が目立つようになってきた。その中でも世界の劇場で著しい活躍をしているのがスペランツァ・スカップッチだ。ヨーロッパ、アメリカ、アジアと世界を駆け巡っている彼女が今年の東京・春・音楽祭に登場し、プッチーニのオ…

小林研一郎(指揮)

チャイコフスキーの人生の変遷と音楽の進化を伝えたい  “炎のマエストロ”コバケンこと小林研一郎は、今年4月に80歳を迎える。円熟を極めたマエストロの傘寿を記念して行われるのが「チャイコフスキー交響曲全曲チクルス」。全交響曲に協奏曲等を加えた5日間の公演で完遂する意欲的な企画だ(他に名古屋、大阪公演あり)。  十八番のチ…

佐渡 裕(指揮)

優れた歌手たちが揃ってこそ、アンサンブル・オペラとしての《ラ・ボエーム》を上演できるのです  兵庫県立芸術文化センター、毎夏恒例の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ。今回はプッチーニの人気作《ラ・ボエーム》を取り上げる。2020年は兵庫県立芸術文化センター開館15周年にあたり、佐渡もいつにも増して意欲的。オペラへの意気込…

ユーリ・テミルカーノフ(芸術監督・指揮)

指揮はデリケートで心理的な作業です  ロシア最高峰のオーケストラ、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団を率いて足掛け32年。豊かな人間性と圧巻の指導力を兼ね備えたマエストロ・テミルカーノフは、穏やかな語り口の中にも、自他への厳しさと巧まざるユーモアをのぞかせる。 指揮者は傍からは簡単そうにみえるかもしれないが…

林 美智子(メゾソプラノ)

モーツァルトのアンサンブルの素晴らしさを伝えたい  これは楽しい! 論より証拠。ご自身の目と耳で確かめてほしい企画だ。  アリアをカットして、重唱だけで構成するという大胆な発想のオペラ上演をプロデュースするのは、日本を代表するメゾソプラノ林美智子。《コジ・ファン・トゥッテ》《フィガロの結婚》に続き、3月、「林美智子の《…

田部京子(ピアノ)

ベートーヴェン・イヤーに贈る「皇帝」と6番目の?ピアノ協奏曲  「生誕250年という記念の年に、ようやくこの曲が弾けるのかと思うと本当にうれしいです!」と語るのは、ピアニストの田部京子。「この曲」とはピアノ協奏曲ニ長調 op.61aのことであり、ベートーヴェンがムツィオ・クレメンティの依頼を受け、ヴァイオリン協奏曲をピ…