「マリコとオペラ!」 ~作家 林 真理子のトークコンサート~

ことばを紡ぐ達人たちが名曲の魅力を解き明かす

 クラシック音楽に造詣が深く、三枝成彰作曲の歌劇で台本を手掛けるなどオペラ“通”としても知られる人気作家・林真理子が、オペラの魅力や醍醐味をトークと演奏で届けるコンサート。すでに各地で好評を博している企画で今回は神奈川県大和市に登場。ナビゲーター役の浦久俊彦以下、日本を代表するテノールの望月哲也、近年活躍めざましいソプラノの小林沙羅、そして歌手からの信頼も厚いピアニストの河野紘子と、不動の豪華出演陣でも話題を集めている。

 プログラムは4部構成で、第1部「林真理子さんが語る〜本とオペラのある人生」ではプロの“書き手”ならではの深い内容のトークに、オペラをまだ観たことのない初心者から熱心なマニアまで魅了されること間違いなし。また第3部のクロストーク「オペラに生きる人たちとの対話」では、もしかしたら思いがけない爆弾発言なども飛び出すかも。もちろんプッチーニの名曲を中心とした歌のコーナーも充実。《トゥーランドット》の〈誰も寝てはならぬ〉では男声ユニット、IL DEVUの時とはまたひと味違う望月のヒロイックな歌唱に期待。そして6月に第2子を出産したばかりの小林にとっては“おかえりなさい”ステージ(※産休後初ではないが…)となる《ジャンニ・スキッキ》からの〈私のお父さん〉にも大注目だ。そしてこの二人による《ラ・ボエーム》第1幕からの甘く美しい二重唱に心ゆくまで酔いしれてほしい。いざ、めくるめくオペラの世界へ!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2021年8月号より)

2021.9/12(日)14:00 やまと芸術文化ホール(大和市文化創造拠点シリウス内)
問:やまと芸術文化ホール チケットデスク046-263-3806 
https://www.yamato-bunka.jp/hall/