脈動する音楽への信頼も厚い音楽監督ジョナサン・ノットが、互いに惹かれ合う“フランスとアメリカの交差”をテーマにした興味津々のプログラムを披露する。ジャズの影響を受けたラヴェルのピアノ協奏曲では、感性鋭い萩原麻未のソロも大いに楽しみ。ラヴェルの「夜のガスパール」の管弦楽版や、フランスを出てアメリカに帰化したヴァレーズの爆裂音楽「アルカナ」(生体験は貴重!)というレアものも聴けるし、ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」では、エトランゼならではの愉しくもブルーな心象風景を味わえる。ノット&東響のコンビ7年の一体感と、英国人指揮者&日本のオケが仏米の音楽を奏でるという国境を越えたコラボレーションに注目!
文:柴田克彦
【Information】
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
東京交響楽団オープニングコンサート
フランスとアメリカ。音楽で交差する2つの国
2021.7/22(木・祝)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(14:00開場/14:20~14:40プレトーク)
指揮:ジョナサン・ノット(東京交響楽団 音楽監督)
ピアノ:萩原麻未 *
三澤 慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIに寄せて
ラヴェル(マリウス・コンスタン編):夜のガスパール(管弦楽版)
ヴァレーズ:アルカナ
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 *
ガーシュウィン:パリのアメリカ人
●ホール座席券
S席 | A席 | B席 | |
一般 | 6,000円 | 4,000円 | 3,000円 |
友の会 | 5,400円 | 3,600円 | 2,700円 |
U25(小学生以上25歳以下):各席半額
※U25割引はミューザ川崎シンフォニーホールおよびチケットぴあで購入できます。
※未就学のお子さまはご入場いただけません。
●オンライン鑑賞券
一般 1,500円
友の会 1,350円
ライブ+アーカイブ配信
※アーカイブ配信は翌々日正午より開始
※ライブ配信は開場時間より開始
*詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=2908
特集:フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021
昨年、コロナ禍において先陣を切って行われた大規模音楽祭、フェスタサマーミューザKAWASAKI。感染対策を徹底し会場に観客を入れ(1/3ほどに制限)、全公演のライブ配信も行った。あの時期に1人の感染者も出さず、17回におよぶオーケストラ公演を行ったことは世界的に見ても大きなチャレンジかつ実績となった。そのサマーミューザ、今年は20公演とさらにパワーアップして7月22日から8月9日まで開催される。9つの首都圏のオーケストラに加え、オーケストラ・アンサンブル金沢と京都市交響楽団が加わった豪華ラインナップ。もちろん今年も 生音+生配信。サマーミューザおなじみの人気企画、プレトークやプレコンサートの模様もライブ配信されるので、全国どこからでも音楽祭を楽しめる。暑い夏に熱いパフォーマンスを期待したい。