濱田芳通さんが「笛の楽園」を語る!

昨日は、リコーダー&コルネット奏者の濱田芳通さんに編集部にお越しいただき、インタビュー。
古楽アンサンブル「アントネッロ」のリーダーとしても、長年古楽界をリードしてきた濱田さんですが、5月には3夜にわたり「『笛の楽園』連続演奏会」が予定されています。

笛の楽園 Der Fluyten Lust-hof」とは、17世紀オランダで活躍した盲目の作曲家 ヤコブ・ファン・エイク(c.1589/90-1657)によるソロ楽器のための大規模な曲集。リコーダー奏者にとってはまさにバイブルとも言うべき存在であり、この時代の演奏習慣の一端も垣間見られる、歴史的にも重要な作品です。濱田さんは、約150曲の収録曲を「全部吹いたことがある」というだけに、一つひとつの曲への思い入れは並々ならぬものがありそう。普通はいわゆる「どソロ」で演奏されることの多い作品ですが、5月の公演では、なんとジャズ・ピアニストとの共演もあるとか! 常に“即興的”であることを心がけていると語る濱田さんならではの「笛の楽園」が聴けそうです。
ロンドンから帰国中の音楽ライター 後藤菜穂子さんによるインタビュー記事は、近日ぶらあぼONLINEで公開予定。どうぞお楽しみに。

演奏会でも使う予定というG管のルネサンス・リコーダーとコルネットを見せていただきました。カーブした形状が印象的なコルネットは、現代の英語ではcornettと綴られる、17世紀までは超メジャーでアンサンブルの花形だった管楽器(吹奏楽やジャズでおなじみのコルネットではない!)。金管と木管のハイブリッドともいうべき楽器ですが、初めてだと音を出すのも大変だそうですよ。

濱田さんは、明日3/20(土)朝8:00よりBSテレ東『おんがく交差点』に出演されるそうなので、そちらもぜひチェックしてみてください!

左:コルネット 右:リコーダー

【Information】
濱田芳通 ヤコブ・ファン・エイク作品集「笛の楽園」リコーダー連続演奏会

5/11(火)19:00 vol.1 リコーダー&ピアノによるインプロヴィゼーション
共演:黒田京子(ジャズ・ピアノ)
5/18(火)19:00 vol.2 超絶技巧!リコーダーと声によるディミニューション
共演:中山美紀(ソプラノ) 上羽剛史(オルガン)
5/25(火)19:00 vol.3 4人のリコーダー奏者による華麗なる競演!
共演:古橋潤一 高橋明日香 細岡ゆき(以上リコーダー) 高本一郎(リュート)
豊洲シビックセンターホール
問:ソムニアーレムジカ


「笛の楽園」特設サイト
https://hamada.somniaremusica.com

古楽アンサンブル「アントネッロ」
https://www.anthonello.com