
ピアニストで日本を代表する現代音楽のスペシャリスト・中川賢一さんと、バリトン歌手でシュトックハウゼン研究の第一人者である松平敬さんが編集部にいらっしゃいました。
テーマは、大阪・豊中市立文化芸術センターの「トランスプロジェクト」。2026年3月の公演では中川さんを音楽監督として、シュトックハウゼンの「ミクロフォニー Ⅰ」(1964)を上演します。巨大なドラ(タムタム)を鳴らし、その音をハンドマイクで収音、さらにリアルタイムでエレクトロニクスによって変調・拡張するという実験的な要素を持つこの作品。
取材では、本番で使用される巨大な楽譜を前にしながら、作品の難しさと魅力について語っていただきました。線や図形が描かれた楽譜には、ハンドマイクの位置や動きまでもが指定されているそうで、前衛音楽の第一線で活躍する中川さんでさえ「難解」と唸る楽曲。
中川さんはベルギーに留学時代の1990年代後半に初めて聴き、その時の衝撃が「同時代を生きた私がいつか必ず紹介しなければ」という強い使命感となり、25年以上にわたって温められてきました。
2月、3月にはそれぞれ1週間の合宿を敢行。松平さんが「採算を度外視した、あり得ない充実度」と語るほどの準備を重ねて、本番に臨みます。
はたして、本番のステージでは、どのような音響空間が立ち現れるのでしょうか。
お二人の熱い想いが語られたインタビュー本編は、『ぶらあぼ』2月号(1/18発行)に掲載予定。
どうぞお楽しみに!
文:編集部
TRANCE 2026
シュトックハウゼン プロジェクト
2026.3/13(金)19:00 大阪/豊中市立文化芸術センター(小)
出演
中川賢一(マイクロフォン・音楽監督)
松平敬(マイクロフォン)
宮本妥子、畑中明香(以上打楽器)
有馬純寿、佐原洸(以上エレクトロニクス)
曲目
シュトックハウゼン:ミクロフォニーⅠ
タムタム、2本のマイク、2つのフィルターとポテンショメーターのための
シュトックハウゼン:テレムジーク
問:豊中市立文化芸術センターチケットオフィス06-6864-5000
https://www.toyonaka-hall.jp
