第500回日経ミューズサロン 日経ミューズサロン第500回記念ガラ・コンサート

日本クラシック界のレジェンドたちが集う豪華な響宴


 1971年にスタートし、国内外の一流アーティストを招き、豊かな室内楽の世界を堪能させてくれたコンサート・シリーズ「日経ミューズサロン」がこの9月11日に500回目となる記念の回を迎える。そこで企画されたのが、このコンサート・シリーズの草創期を飾ってくれた日本クラシック界のレジェンドとも言える演奏家たちを集めた、夢のような豪華な響宴である。

 その出演者は、安倍圭子(マリンバ)、井上久美子(ハープ)、工藤重典(フルート)、荘村清志(ギター)、徳永二男(ヴァイオリン)、室井摩耶子(ピアノ)の面々。それぞれがそれぞれの楽器の世界で頂点に登り詰めたと言ってもいい演奏家ばかりであり、特にピアノの室井は現役最高齢の演奏家としてもいまだ注目を集める存在である。総合司会には朝岡聡を迎える。

 演奏曲目は、それぞれが大事にしてきた作品ばかり。マリンバの安倍は自作を2曲、ハープの井上はトゥルニエを、フルートの工藤はプーランクのフルート・ソナタなどを(ピアノの工藤セシリアが共演)、ギターの荘村はバリオスとピポーの作品を、ヴァイオリンの徳永はサン=サーンスの名曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」(ピアノは坂野伊都子が共演)を、ピアノの室井はベートーヴェンの「エリーゼのために」を披露する。これだけの豪華なアーティストが集まる機会は今後ないだろうと思われるだけに、ぜひともその姿を生で目にしたい。コンサートは午後2時と午後6時半の2回行われる。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2020年9月号より)

2020.9/11(金)14:00 18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227 
http://www.nikkei-hall.com