令和元年度(第70回)芸術選奨の受賞者が発表され、音楽部門では、文部科学大臣賞にメゾソプラノの加納悦子と都山流尺八の野村峰山が、文部科学大臣新人賞にヴァイオリンの佐藤俊介がそれぞれ選ばれた。舞踊部門では、バレエダンサーの島添亮子と米沢唯が文部科学大臣賞を、秋元康臣が文部科学大臣新人賞を受賞した。
加納は、オペラ・オラトリオなどの分野で活躍し、日本の主要オーケストラとも数多く共演する一方、ドイツ・リートにおいても優れた実績を挙げており、2019年3月に行ったリサイタル「ドイツ・バロック歌曲」が評価されての受賞となった。
佐藤は、近年ヨーロッパを中心にバロックから現代音楽まで幅広いジャンルで活躍し、現在、オランダ・バッハ協会音楽監督、またコンチェルト・ケルンのコンサートマスターという要職にある。昨年秋に行われた、オランダ・バッハ協会管弦楽団を率いての凱旋公演が高く評価された。