調布国際音楽祭 2020記者会見

 調布市グリーンホールをメイン会場として、今年6月14日から8日間にわたり開催される調布国際音楽祭の記者会見が開かれ、音楽祭エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人、アソシエイト・プロデューサーの森下唯らが登壇した。調布国際音楽祭は2013年に調布音楽祭の名称でスタート。昨年の来場者はのべ1万人近くに上っている。

左より:森下 唯、鈴木優人、吉田育子(調布市文化・コミュニティ振興財団常務理事)
Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE

 自身も調布市で育った鈴木優人。今年はアニヴァーサリー・イヤーを迎えたベートーヴェンをテーマに据えた。
「ベートーヴェンは音楽家にとって取り組むにも勇気のいる、人間的なメッセージを放っている強烈な音楽の塊。これに取り組むか否かは大きな選択でしたが、正面から挑むことにしました。“調布におけるベートーヴェン元年”とも言うべき年にしたい」

 一方、森下はベートーヴェンを取り上げる意図を次のように語る。
「音楽祭は、みんなで集まってどれだけ楽しめるかという部分と、本当に良いものを届けたいという気持ちとのバランスが大事。そういう意味で、ベートーヴェンの音楽における信仰と人間性のはざまにあるバランス感覚というのが、この音楽祭にはマッチしていると思います」

 音楽祭は、市内の学生を中心とした吹奏楽や市民合唱団も加わって、鈴木優人がタクトを執るラヴェル「ボレロ」などで盛大に幕を開ける(6/14)。フェスティバル・オーケストラの公演では、マルティン・シュタットフェルトが弾き振りでベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番を披露。鈴木雅明、鈴木優人も登壇する贅沢な一夜となる(6/20)。ベートーヴェンの交響曲第2〜4番を室内楽やピアノ独奏で楽しむ企画も用意されている。第3番「英雄」は鈴木優人と森下によるオリジナル・アレンジ(6/18)。今年のトピックスのひとつとなりそうなのが、NHK交響楽団の初参加。鈴木雅明が6月中旬のN響定期で「ミサ・ソレムニス」を取り上げることもあり、直後の音楽祭でも、N響および同じソリスト陣とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の合唱を率いて「第九」を振る(6/21)。そして、フィナーレは、鈴木優人とBCJによる、ベートーヴェンの交響曲3曲(第5、6、8番)。BCJがベートーヴェンの非声楽曲に挑むのはこれが初めてで、注目を集めそうだ(6/21)。

 恒例の深大寺本堂でのコンサートや、鈴木秀美(チェロ)、木嶋真優(ヴァイオリン)のリサイタル、キッズ向けコンサートなど、他にもさまざまな公演が予定されており、3会場を周遊し、ベートーヴェンを満喫できる「ベートーヴェン・セット」券も限定で販売される。一般発売は3月13日より。

調布国際音楽祭
http://chofumusicfestival.com/cmf2020/

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