横山幸雄●ピアノ

今度はベートーヴェンのピアノ独奏曲全曲演奏に挑みます!


ショパンのピアノ曲全212曲を1日18時間かけて弾いたリサイタルがギネス記録に認定されるなど、あっと驚くような大胆な企画も横山幸雄の魅力のひとつ。その彼が今度はベートーヴェンのピアノ独奏曲全曲演奏に挑む。2020年の生誕250年まで年1回ずつ、7年をかけての長大な構想だ。
「秋シーズン初めの東京オペラシティでの大きなリサイタルは、2005年にベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会を開いて以来、毎年続けています。一方で、20代の時にさいたま芸術劇場で1年間という短い期間でベートーヴェンのリサイタル・シリーズをやって以来、ベートーヴェンをシリーズで取り上げたことがなかったので、これを機にもう一度やろうと考えました。ベートーヴェンと関連づけた他の作曲家の作品も交えて約5時間のプログラムを組んだら、仲間からは『あら、短いわね』と言われました(笑)」
シリーズは作曲年代順に進む。今年9月の第1回は『初期ソナタの諸相』と題して、第1番から第4番までのソナタに、後年出版されたために番号が離れている第19番&第20番のソナタなど。これにショパンの第2番「葬送」、ブラームスの第2番、シューマンの第1番という、ソナタ3曲を合わせた。
「今回は3人の作曲家が最初に書いたソナタを組み合わせました。ショパンにはこれ以前に書いた第1番のソナタがありますが、習作ですし、のちに出版を拒否したぐらいですから、やはりこの第2番『葬送』を最初のソナタと考えてよいでしょう。ブラームスは出版順と逆に、第2番が先に作曲されています。シューマンは正真正銘の第1番ですね。

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