伝統音楽と“ダンス・ミュージック”が出会ったら?
今回の選曲テーマは“ダンス・ミュージック”。尺八の古典本曲やバッハの無伴奏チェロ組曲第1番に始まり、黒田が委嘱した世界初演作品3曲まで全て、脳内でダンサーが踊る姿が想像できるような音楽を志向しているというから興味深い。邦楽というと静的なイメージが強いかもしれないが、大袈裟でなく「宇宙規模のスケール」を感じさせてくれる黒田の演奏には誰もが衝撃を受けるはず。伝統を受け継ぎながら、革命を起こさんとする黒田の音楽を体験してほしい。共演は岡村慎太郎(三絃)と中島裕康(箏)。
文:小室敬幸
(ぶらあぼ2018年10月号より)
2018.10/16(火)19:00
東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999
http://www.operacity.jp/