紀尾井ホール 2018年度後半の主催コンサート

ブルックナー、マーラーや室内楽など多彩な演目が続々と登場


 室内楽やリサイタルに最適な音響空間を誇る紀尾井ホール。今年度後半も意欲的な公演が続く。
 まず注目したいのは11月8日の「竹澤恭子 ヴァイオリン・リサイタル」。デビュー30周年を迎えた実力者が、10年ぶりに紀尾井ホールに登場する。プログラムはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番と同第9番「クロイツェル」を軸に、バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとブロッホの「バール・シェム」の2曲の20世紀音楽を並べた聴きごたえのあるもの。ピアノは長年共演を続けるエドアルド・ストラッビオリ。
 12月5日は紀尾井ホール室内管弦楽団とバイエルン放送交響楽団のメンバーの共演で、ブルックナーの交響曲第7番(私的音楽演奏協会版)とマーラー(シェーンベルク編)の「さすらう若人の歌」が演奏される。20世紀初頭のウィーンでシェーンベルクにより開かれた同時代音楽のためのサロンが現代によみがえる。紀尾井ホール室内管弦楽団とバイエルン放送交響楽団でコンサートマスターを務めるアントン・バラホフスキーを中心に、名手たちが集う。「さすらう若人の歌」の独唱はバリトンの萩原潤。
 10月10日の「午後の音楽会―明治150年 音楽の花開くⅢ―」では、洋楽と邦楽を一度に聴ける。文楽三味線方の鶴澤寛太郎とチェロの岡本侑也の若手二人が出演。野平一郎の「BUNRAKUの主題によるチェロと太棹三味線のための委嘱新作」(仮題)が話題を呼びそう。2019年2月1日にはベルチャ弦楽四重奏団が招かれ、モーツァルト、バルトーク、メンデルスゾーンの作品を披露する。今もっとも充実するクァルテットだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2018年7月号より)

問:紀尾井ホールチケットセンター03-3237-0061 
http://www.kioi-hall.or.jp/
※発売日を含めた各公演の詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。

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