
2026年6月8日、横浜市役所アトリウムで「第44回 横浜市招待国際ピアノ演奏会」のプレイベントが行われ、企画委員長で名立たる国際コンクールで審査員を務めるピアニストの海老彰子、同じく企画委員で同演奏会への出演経験も持つ福間洸太朗が登壇。司会の朝岡聡とのトークや演奏でこの演奏会の魅力を紹介した。
1982年に第1回を開催して以降、世界の若き才能を発掘、紹介してきた歴史ある演奏会。過去には藤田真央や小林愛実、桑原志織など、世界のクラシック音楽シーンで最前線を走るピアニストたちが出演している。今年は、昨年のショパン国際ピアノコンクールで注目を集めた期待の若手・中川優芽花をはじめ、厳しい審査をくぐり抜けた4名の奏者が出演予定だ。
この日のメインは海老と福間による生演奏とあり、会場は超満員。イベントの冒頭には、現在ドイツで研鑽を積む中川からのビデオメッセージと、ヤマハの自動演奏ピアノ「Disklavier™」を使って彼女の音色やペダルワークをリアルに再現した録音演奏でリストの即興ワルツが披露された。
続いて福間が、シューマンの「子供の情景」から〈第1曲 見知らぬ国と人々について〉〈第6曲 重大な出来事〉〈第7曲 トロイメライ〉とリストの編曲による「献呈」の4曲を披露。

「〈見知らぬ国と人々について〉は、今回が初来日という方もいらっしゃいますので、この国や人々について学んでいただきたいという思いから。〈トロイメライ〉は夢という意味なので、この演奏会が“夢”にあふれた重大なイベント、ということで」というこだわりの選曲で、出演者4名へメッセージを贈った。
続いて、海老と福間の連弾によるブラームスのハンガリー舞曲第4番・第5番が披露され、アトリウムに響き渡る美しい音色に、足を止めて聴き入る観客も見られた。

演奏会は11月7日、横浜みなとみらいホール 大ホールにて開催される。コンクールとは一味違う、若き天才たちの個性が光る演奏を楽しめる機会となりそうだ。
取材・文:編集部
第44回 横浜市招待国際ピアノ演奏会
2026.11/7(土)15:00 横浜みなとみらいホール
出演/
アリエル・ラニ、中川優芽花、カラム・マクラクラン、ドミトリー・ユージン
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
https://yokohama-minatomiraihall.jp
※公演の詳細は上記ウェブサイトをご確認ください。
