黄金期を支えた名曲が揃い踏み! 群馬交響楽団 × 高崎芸術劇場が贈る真夏の日本映画音楽特集

左:米田覚士 ©ハービー・山口
右:朝岡 聡

 5年目を迎えた、群馬交響楽団(G)と高崎芸術劇場(T)の共催による好企画コンサート・シリーズ。今年度(2026-27)も多様なジャンルの6公演が目白押しだが、8月の第3回は人気の映画音楽特集ということで特に注目したい。

 これまでも「ジョン・ウィリアムズ コンサート」や「オードリー・ヘプバーンの世界」、そしてまだ記憶に新しい3月の「ファンタジアの名曲たち」と趣向を凝らして観客の心を掴んできたが、今回ついに日本映画と邦人作曲家の名コンビに焦点が当たる。“黄金期”を支えた名匠から新旧の世界的巨匠までが代表作と共に勢揃いする。しかもプログラムは単なる名曲メドレーにあらず。例えば、プエルトリコのボクサーを主役にした異色ドキュメンタリー映画『ホゼー・トレス』(1959年、勅使河原宏監督)と日本アカデミー賞最優秀作品賞など多数受賞した『黒い雨』(89年、今村昌平監督)、そして安部公房原作の『他人の顔』(66年、勅使河原監督)の名旋律で構成された「3つの映画音楽」は、武満徹自ら弦楽オーケストラのために手掛けた作品。久石譲の「Spirited Away Suite(「千と千尋の神隠し」組曲)」にせよ、芥川也寸志の映画組曲「八つ墓村」も伊福部昭の「SF交響ファンタジー 第1番」も、それぞれ楽曲としての完成度の高さは保証済みなのである。指揮は2025年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝した期待の米田覚士。コンサートソムリエ・朝岡聡の名調子を案内役に、いざ名画とイマジネーションの世界へ!

文:東端哲也

(ぶらあぼ2026年7月号より)

群馬交響楽団 × 高崎芸術劇場 GTシンフォニック・コンサート
vol.3 真夏の日本映画音楽特選
2026.8/1(土)14:00 高崎芸術劇場
問:高崎芸術劇場チケットセンター027-321-3900
https://takasaki-foundation.or.jp