8/5(火)昭和音楽大学【フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2025】

田中祐子(c)Ayane Shindo

 昭和音楽大学のオーケストラが、毎年サマーミューザですごいことになっている。プロ・オーケストラ顔負けの充実ぶりで、玄人筋をうならせる快演を繰り広げているのだ。そして今年はコロナ禍に突入した2020年に予定していたプログラムを再現できることになった。田中祐子は、近年オペラ指揮者としての進境が著しく、特に池辺晋一郎や三木稔ら日本人作曲家のオペラでも着々と実績を挙げている。今回はモーツァルト「パリ」、ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲、「ボレロ」など、パリで学んだ田中の本領を存分に発揮できるプログラム。ちょうど今年はラヴェルの生誕150年。その洗練されたオーケストラ美学を、実演で味わう絶好の機会となる。

文:林田直樹

昭和音楽大学(c)増田雄介

【Information】

昭和音楽大学
若き感性がつむぐ、色鮮やかなフランスの風

2025.8/5(火)18:30 ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:田中祐子
管弦楽:昭和音楽大学管弦楽団、テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ

プログラム
モーツァルト:交響曲第31番 ニ長調 K.297『パリ』
ドビュッシー:交響詩『海』
ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
ラヴェル:ボレロ

●ホール座席券(全席指定)

一般2,000円

問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/calendar/detail.php?id=4425

特集:フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2025
川崎の夏を彩るオーケストラの祭典が今年もやってくる!ホスト・オーケストラの東京交響楽団をはじめとする首都圏の10団体に加え、九州交響楽団が初登場。計11のオーケストラが日替わりで熱き競演をくり広げる。注目の指揮者陣には、東響の音楽監督として最後の出演となるジョナサン・ノット、東京シティ・フィル常任指揮者の高関健、神奈川フィル音楽監督の沼尻竜典、新日本フィルの前音楽監督・上岡敏之、日本フィルを指揮する下野竜也と名匠たちが揃う。一方、九響の若き首席指揮者・太田弦をはじめ、出口大地、熊倉優、松本宗利音(しゅうりひと)、小林資典(もとのり)とフレッシュな顔ぶれも。「サマーナイト・ジャズ」、歌とオルガンで楽しむ「真夏のバッハ」、小川典子がライフワークとする「イッツ・ア・ピアノワールド」など恒例企画ももちろん健在。熱い夏の到来が待ちきれない!