アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン リサイタル

メキシコの情熱と技巧の極み

 メキシコ出身のヴァイオリニスト、アドリアン・ユストゥスが今年も来日し、4月27日に東京・荻窪、5月1日と4日は千葉県の御宿にてリサイタルを開催する。
 ユストゥスは、幼少より黒沼ユリ子に師事し、イーストマン音楽学校、マンハッタン音楽学校で研鑽を積んだ実力派。国際ヘンリク・シェリング・コンクールでの金賞など、数々の受賞歴を誇る。カーネギー・ホールをはじめとする国際的な舞台でも活躍し、その演奏は世界各地で高い評価を得ている。日本でのリサイタルも今回が5回目となり、これまでの公演においても多くの賞賛の声が上がっている。

“完ぺきなテクニックをひけらかすことなく、音楽の素晴らしさと生きている幸せを伝える使者のよう”
“超絶技巧に秘められた人間性を深く感じ、品格を備えた魅力を感じた”
“何という瑞々しくも豊かに息づく音楽であろう 
歌うことが楽しくてしょうがない、そして聴衆と作品の魅力を共有しようというように熱く語りかけてくる”
“感動の一言、御宿という土地でこのような音楽に出会えることを幸せに思う”

 今回用意したプログラムは、ピアノとのデュオと独奏の2つ。デュオでは、ヴィターリの「シャコンヌ」、ラヴェルの「ツィガーヌ」、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、20世紀前半に指揮者・ヴァイオリニストとしても活躍したメキシコのシルヴェストレ・レヴエルタスによる小品を聴けるのもうれしい。そしてパガニーニの「ラ・カンパネラ」と多彩な作品が並ぶ。ピアノは渡辺美穂。情熱的な旋律と技巧的なパッセージが織りなす、聴きごたえのあるプログラムだ。
 一方のヴァイオリン・ソロは、パガニーニのカプリスから選りすぐりの9曲にJ.S.バッハの無伴奏パルティータ第2番、そしてフリアン・カリージョ(1875-1965)の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番という、楽器の魅力を最大限に引き出すラインナップ。超絶技巧と深い音楽性が求められる難曲に、ユストゥスがどう挑むのか、期待が高まる。ヴァイオリンの“歌”をじっくりと堪能したい。

文:編集部

【Information】
アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン リサイタル
2025.4/27(日)15:00 アミーチ・サロン(杉並区荻窪1-3-17)【完売】

出演/
アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
渡辺美穂(ピアノ)
曲目/
ヴィターリ:シャコンヌ
ラヴェル:ツィガーヌ(コンサートラプソディ)
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第5番「春」
S.レヴエルタス:小品集
パガニーニ:ラ・カンパネラ
ほか

アドリアン・ユストゥス ヴァイオリン リサイタル
5/1(木)14:00 ラビドールホール(千葉県夷隅郡御宿町御宿台132)
出演/

アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
渡辺美穂(ピアノ)
曲目/
ヴィターリ:シャコンヌ
ラヴェル:ツィガーヌ(コンサートラプソディ)
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第5番「春」
S.レヴエルタス:小品集
パガニーニ:ラ・カンパネラ
ほか

アドリアン・ユストゥス 無伴奏ヴァイオリンリサイタル
5/4(日)14:00 ラビドールホール(千葉県夷隅郡御宿町御宿台132)
出演/

アドリアン・ユストゥス(ヴァイオリン)
曲目/
パガニーニ:カプリス No. 9,13,17,21,5,6,16,20&24
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
J.カリージョ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番
ほか

問:黒沼ユリ子のヴァイオリンの家・日本メキシコ友好の家0470-62-5565
  090-7948-8189
  casa.violin.930@gmail.com
https://www.office-amici.com/live/202505/