ホルン奏者の福川伸陽がプロデュースを務め、2024年11月に開催された管楽器の名手たちの集い「インターナショナル・ウィンド・サミット」の熱気を伝えるアルバムが早くも登場。ライブ及び翌日のセッションによる録音。十人十色のスタイルを持つ世界のスター奏者と日本トップレベルの才能が互いにスパークしつつ混じり合い、まず奏でたるはモーツァルトのセレナード第10番「グラン・パルティータ」。これに福川とも親交が深く、国際的な注目を浴びる藤倉大が同じ編成で作曲した、ホルンが大活躍する世界初演の新作が続く圧巻のプログラムだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2025年3月号より)
【information】
CD『ふたつのグラン・パルティータ/インターナショナル・ウィンド・サミット』
モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」/藤倉大:グラン・パルティータ
インターナショナル・ウィンド・サミット
【福川伸陽(ホルン) フィリップ・トーンドゥル(オーボエ) ニコラ・バルディルー(クラリネット) 小山莉絵(ファゴット) 他】
収録:2024年11月、紀尾井ホール(ライブ) 他
キングレコード
KICC 1624 ¥3300(税込)