名だたる国際コンクール受賞歴を持ち、パリ高等音楽院やベルリン芸大、桐朋学園大学などで指導実績のあるピアニスト、パスカル・ドゥヴァイヨン。元教え子で妻の村田理夏子は、ベルリン芸大を首席で卒業し、国内外のステージで活躍してきた。二人が2006年に結成したデュオは、これまでに3枚のCDをリリースし、世界各地で精力的な演奏活動を展開している。
3月に開催するコンサートは、2台ピアノを中心とする華やかなプログラムだ。テーマは「舞曲とミュージカル」。バーンスタインの「ウエストサイドストーリー」やガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」といった都会的センスあふれる作品のほか、バレエ化もなされたドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、近年人気のインファンテによる「アンダルシア舞曲」やシャブリエの「エスパーニャ」といったスペインのリズミカルな作品も並ぶ。二人の息の合ったピアニズムが、鮮烈な舞曲の世界へといざなってくれることだろう。
文：飯田有抄
（ぶらあぼ2025年3月号より）
第556回日経ミューズサロン
パスカル・ドゥヴァイヨン ＆ 村田理夏子 ピアノ・デュオ・コンサート
2025.3/7（金）18：30 日経ホール
問：日経公演事務局03-5227-4227
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