指揮者で音楽教育家の北原幸男が下總皖一音楽賞受賞

  指揮者で音楽教育家の北原幸男が「下總皖一*音楽賞」の受賞者に決まった。

 
 「下總皖一音楽賞」は、下總皖一没後50年を記念して、国内外で活躍する埼玉県ゆかりの音楽家を顕彰し、県と受賞者がタッグを組んで更なる音楽文化の活性化を図るために埼玉県が創設したもの。
 
■北原幸男(指揮者、55歳、富士見市在住)

【プロフィール、主な受賞歴】
  ・プラハの春国際コンクール第3位(1985)
  ・インスブルック・チロル歌劇場専任指揮者、
   ドイツ・アーヘン市立歌劇場音楽総監督を歴任
  ・世界各地の40以上のオペラハウス、オーケストラで客演
  ・現職は宮内庁式部職楽部指揮者、武蔵野音楽大学教授、日本合唱協会主席指揮者、埼玉県富士見市文化芸術アドバイザー
 
【受賞理由】
西欧を中心とした国際的な活動を経て、現在国内の主要オーケストラの客演、オペラ公演等で高い評価を得ている。併せて宮内庁式部職楽部の指揮者を務め、音楽大学においては後進の指導にあたるなど、真摯に多彩な活動を繰り広げる一方、埼玉県富士見市で文化芸術アドバイザーとして地域文化の活性化にも精力的に取り組んでいる。
 
*下總皖一 
 加須市出身の偉人。全国に知られた「たなばたさま」「花火」「野菊」などの童謡・唱歌をはじめ、日本各地の校歌、また合唱曲、器楽曲、協奏曲、邦楽曲など多岐にわたった作曲を行い、その数は2,000曲とも3,000曲ともいわれている。『和声学』『作曲法』などの著作で音楽理論を確立、東京藝術大学で音楽部長を務め数多くの俊英を育てるなど、「作曲家」「音楽理論家」「音楽教育家」として日本近代音楽の基礎を作った。