誰もが知っている名曲を極上のアンサンブルで!

トルヴェール・クヮルテットwith小柳美奈子 at ふじみ野ステラ・ウェスト

文:オザワ部長(吹奏楽作家)

 世界最高峰のサクソフォン四重奏団「トルヴェール・クヮルテット」が、昨年11月に埼玉県ふじみ野市にオープンしたばかりのピカピカのホール「ふじみ野ステラ・ウェスト」にやってくる!
 トルヴェール・クヮルテットは、1987年当時に将来を嘱望される新進気鋭のサクソフォン奏者だった須川展也・彦坂眞一郎・新井靖志・田中靖人によって結成された。
 4人はソロなどで大活躍したほか、須川展也と田中靖人は前後して日本が誇るプロ吹奏楽団・東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスターを務めるなど、それぞれがトッププレイヤーとしてサックス界を牽引。トルヴェール・クヮルテットとしても、日本のみならず、世界でも最重要視されるアンサンブルユニットへと進化していった。
 結成30周年を迎えた2017年には、故・新井靖志の指導を受けた神保佳祐がメンバーに加わり、須川・彦坂・田中の円熟味と神保の若さが刺激的に響き合うニュー・トルヴェール・サウンドが生まれた。また、トルヴェールに寄り添う名ピアニスト・小柳美奈子ももはやなくてはならない存在だ。
 ステージ上から広がる美しく、華麗で、歌心あふれる芳醇なトルヴェールの音楽世界は、まさに「5人のオーケストラ」である。
 今回、ふじみ野ステラ・ウェストでのコンサートでは、音楽好きでなくても馴染みのある名曲が多数演奏される。
 映画『サウンド・オブ・ミュージック』で流れる名曲「マイ・フェイバリット・シングス」(編曲は吹奏楽の名作編曲家として知られる真島俊夫)、ヨハン・セバスチャン・バッハの「G線上のアリア」、国民的歌手だった坂本九の大ヒット曲「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」、19世紀のウィーンで絶大な人気を誇ったシュトラウス一家の音楽から「美しく青きドナウ」「トリッチ・トラッチ・ポルカ」「こうもり序曲」「ラデツキー行進曲」などをメドレーで奏でる「ストライク・アップ・ザ・シュトラウス」など、老若男女を問わずに楽しめるプログラムが用意されている。
 メンバーが披露する超絶技巧、抜群の掛け合いやハーモニーはもちろん、ユーモアとウィットに富んだトークもトルヴェールのコンサートの魅力だ。
 文化・芸術の新たな発信地として注目を集めるふじみ野ステラ・ウェストで、ぜひ極上のサクソフォン&ピアノアンサンブルを味わっていただきたい。

トルヴェール・クヮルテットwith小柳美奈子コンサート
2024.9/1(日)14:15

※13:30から中学生、高校生とトルヴェール・クヮルテットメンバーによるプレコンサート有り

出演
トルヴェール・クヮルテット(須川展也、彦坂眞一郎、神保佳祐、田中靖人)
ピアノ(小柳美奈子)

曲目
R.ロジャース(真島俊夫編曲):マイ・フェイバリット・シングス
J.S.バッハ:G線上のアリア
A.ドヴォルザーク(神保佳祐編曲):弦楽四重奏曲「アメリカ」より第1楽章
G.ホルスト/長生淳:トルヴェールの「惑星」より木星
G.ビゼー/長生淳:カルメン・ラプソディ
G.ラゴ:シウダデスより
中村八大(石川亮太編曲):上を向いて歩こう
いずみたく(石川亮太編曲):見上げてごらん夜の星を
石川亮太:ストライク・アップ・ザ・シュトラウス
※都合により、曲目が変更になる場合がございます。

問:ふじみ野ステラ・ウェスト049-261-0648
https://f-bunka.jp/stella-west