春祭ジャーナル Pick Up♪ ディオティマ弦楽四重奏団

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アーティスト・インタビュー〜ディオティマ弦楽四重奏団
今年生誕150年を迎えるアルノルト・シェーンベルク(1874-1951)。彼が確立した作曲技法「十二音技法」に代表されるその音楽は、20世紀音楽史において圧倒的な存在感を放っています。
そんなシェーンベルクの弦楽四重奏曲を、現代音楽演奏の最先端を走るディオティマ弦楽四重奏団が東京・春・音楽祭 2024で全曲演奏します。またとない大規模なコンサートを前に行われたインタビュー(取材:林田直樹さん)、ぜひご覧ください!

ディオティマ弦楽四重奏団 ©michel nguyen

取材・文:林田直樹

ディオティマ弦楽四重奏団、シェーンベルク全曲演奏会を語る

――今回のコンサートでは、シェーンベルクの弦楽四重奏曲を作曲順に演奏するわけではないのですね。この曲順にした理由をお教えください。

「私たちは、シェーンベルクは完全なクリエーターであると確信しています。そう確信する理由は、彼の作品のすべてが、順序を入れ替えることで異なる意味を生み出すような世界と統一性を含んでいると考えるからです。
弦楽四重奏曲第3番から始めることは、1897年の番号なしの四重奏曲以後の、シェーンベルク自身の表現主義的なイマジネーションに確実に近づくひとつの方法です。そして、まるで映画のような大作《浄められた夜》で締めくくるのが、演奏会の宵の“最後を飾る”方法なのです。
このコンサートでは、ロマン派的な作品と近代的な作品を交互に演奏したいと思いました。シェーンベルクのどの作品にもこれら2つの側面がある、と考えるからです」……


ディオティマ弦楽四重奏団
シェーンベルク 弦楽四重奏曲 全曲演奏会 生誕150年に寄せて

2024.4/6(土)14:00 東京藝術大学奏楽堂(大学構内)
※公演時間:約6時間(休憩3回含む)
 休憩時に浅井佑太(お茶の水女子大学音楽表現コース 助教)によるスペシャルトークを予定
●出演

ディオティマ弦楽四重奏団
 ヴァイオリン:ユン・ペン・ジャオ、レオ・マリリエ
 ヴィオラ:フランク・シュヴァリエ
 チェロ:アレクシス・デシャルム
ヴィオラ:安達真理
チェロ:中実穂
ソプラノ:レネケ・ルイテン
曲目
シェーンベルク:
 弦楽四重奏曲 ニ長調
 弦楽四重奏曲第3番 op.30
 弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 op.7
 弦楽四重奏曲第2番 嬰ヘ短調 op.10(ソプラノと弦楽四重奏版)
 弦楽四重奏曲第4番 op.37
 プレスト ハ長調
 スケルツォ ヘ長調
 「浄められた夜」op.4
●料金(税込)
¥7,500
U-25¥2,000

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