2月21日、4年ぶりの開催となる「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2023」(LFJ)の記者会見が行われた。アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン、株式会社KAJIMOTO 代表取締役社長 梶本眞秀らが登壇した。
テーマは、《Beethoven ― ベートーヴェン》。ゴールデンウィークの5月4日・5日・6日の3日間、東京国際フォーラムを舞台にベートーヴェンの様々な魅力を詰め込んだ50の有料公演が発表された。(ほかに無料公演も予定されている)
梶本はあいさつで次のように語った。「パンデミックにより文化活動が制限されてしまい非常に苦しんできた。まだトンネルの先の光が見えないころから準備をはじめようやくここまできた。人類がパンデミックに負けないことのシンボルとしてLFJが存在し、希望を感じ、生きていく楽しみを見つけられるイベントを再びスタートできることを幸せに思う」
続いてマルタン。「LFJという素晴らしい冒険をこの東京で再開できて大変嬉しい。東京国際フォーラムの他にはない雰囲気のなかで、LFJらしく世界中からアーティストが集う形で開催できるようになるのに3年かかってしまった」
出演者は、LFJの代名詞とも呼べるケフェレック、エル=バシャ、ペヌティエ、ヌーブルジェら海外ピアニストが来日する一方、日本からは福間洸太朗や昨年ロン=ティボー国際音楽コンクール・ピアノ部門で優勝した亀井聖矢ら人気ピアニストが登場する。また林英哲や渋さ知らズオーケストラなどLFJおなじみのアーティストも顔を揃える。もちろんプログラムも交響曲、協奏曲、室内楽、器楽と充実のラインナップ。オーケストラは東京交響楽団、新日本フィル、そして初登場となる日本センチュリー響など国内6団体が出演し、ファイナルコンサートはリオ・クオクマン指揮の第九で締めくくる。
そのほか地上広場でのキオスクコンサート、好評のマスタークラス (今回は事前予約制)、「0歳からのコンサート」など“LFJならでは”の公演に加え、音楽祭の雰囲気作りには欠かせない地上広場のキッチンカーも出店予定。新緑と5月の陽光溢れる有楽町で、音楽の祭典を満喫したい。
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2023
2023.5/4(木・祝)〜5/6(土)
東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、日本橋、日比谷
https://www.lfj.jp/lfj_2023/