4名の気鋭のピアニストの響宴 2台ピアノ協奏曲新春コンサート

新年の幕開けを飾る豪華共演

 福間洸太朗をはじめとする実力派4名のピアニストが、新春の東京文化会館に集い2台ピアノで響宴を繰り広げる。中堅の域にさしかかりつつある福間は、近年では公演のプロデューサー側にも回るなど、ますます精力的な活動を行っている。共に集うメンバーは、着実にキャリアを重ね充実した演奏に聴き手からの信頼が厚い實川風、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位となって注目を集め、多様な鍵盤楽器に精通する川口成彦、そして昨年のリーズ国際ピアノコンクールで日本人歴代最高位の2位に輝いた若手の小林海都という頼もしい顔ぶれだ。4作のピアノ協奏曲を、ソロ・パートとオーケストラ・パートの2台ピアノバージョンで熱演する。モーツァルト(川口、福間)、ショパン(小林、川口)、シューマン(實川、小林)、ラフマニノフ(福間、實川)という組み合わせだ。それぞれの豊かな音楽性がどのように掛け合わされ、輝きを放つアンサンブルとなるのだろうか。聴き逃せない公演である。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2022年11月号より)

2023.1/9(月・祝)17:45 東京文化会館(小)
問:サポート・アーティスツ・アソシエーション sprt.artists.ticket2023@gmail.com
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