重森光太郎は第4位
11月7日からパリで開かれていたロン=ティボー国際音楽コンクールで、亀井聖矢が優勝。韓国のイ・ヒョクと第1位を分け合った。前回(2019年)の三浦謙司に続いての日本人コンテスタントの優勝となる。亀井はプレス賞と聴衆賞も併せて受賞した。13日にシャトレ座で行われたファイナルには6人が出場。同じくファイナルに進出していた重森光太郎は第4位に入賞した。
第1位・プレス賞・聴衆賞 亀井聖矢/KAMEI Masaya(日本・20歳) 第1位 LEE Hyuk(韓国・22歳) 第3位 DAVIDMAN Michael(アメリカ・25歳) 第4位 重森光太郎/SHIGEMORI Kotaro(日本・22歳) 第5位 NOH Hee Seong(韓国・24歳) 第6位 GUO Yiming(中国・20歳)
ロシアものを選択するコンテスタントが多数を占めるなか、亀井は、フランソワ・ブーランジェ指揮のギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団 Orchestre de la Garde Républicaine とサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番「エジプト風」で共演。フランスらしい細やかなニュアンスに富み、異国情緒漂う作品を高い集中力で鮮やかに弾き切った。
亀井聖矢は、2001年生まれ。飛び入学特待生として桐朋学園大学に入学し、現在も在学中。ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位など国内外の主要コンクールで実績を残し、今年6月のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールではセミファイナリストに選出されていた。この12月にはサントリーホールでのリサイタル(チケットは完売)を予定しているほか、角野隼斗との2台ピアノツアーにも参加するなど、いま最も注目を集める若手ピアニストの一人。
第4位に入賞した重森光太郎は、桐朋学園大学卒業。2019年に第9回安川加壽子記念コンクールで優勝するなど、国内の登竜門で実績を積み、現在は、桐朋学園大学ソリストディプロマコースに在籍している。ファイナルでは、トップバッターで登場。スケール感の大きな演奏でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を披露した。
Concours Long-Thibaud
https://www.long-thibaud.org