応募期間:2023年1月5日〜5月1日
静岡県が3年ごとに開催している「静岡国際オペラコンクール」の第9回が、2023年10月28日から11月5日にかけて、アクトシティ浜松で行われる。10月4日、都内で記者会見が行われ、コンクール実行委員会委員長の出野勉・静岡県副知事らが概要を発表した。
同コンクールは静岡県ゆかりのプリマドンナ三浦環(1884〜1946)をたたえ、没後50年にあたる1996年から開催。静岡から世界に向けた文化発信、次代を担う声楽界の人材の発掘・育成を目的に創設され、国際音楽コンクール世界連盟に加盟している。
9回目となる今回は、コロナ禍の延期を経て6年ぶりの開催となる。音源による事前審査を経て(応募締切:2023年5月1日)、第1次および第2次予選、本選が同年10月28日から11月5日に予定されている。出場資格は、1986年10月28日以降に出生した36歳までが対象。通常は33歳までに設定されており、コロナにより延期された今回に限り、年齢制限の引き上げが適用される。
出野委員長は、「このコンクールを静岡から世界にアピールしていくことを目指して、前回から英語の名称を世界遺産の富士山を取り入れた『Mt.Fuji International Opera Competition of Shizuoka』に変更しました。これまでの開催では、髙田智宏さん、光岡暁恵さん、髙橋絵理さん、小堀勇介さん、城宏憲さんといった、多くの素晴らしい歌手が受賞しています。今回も、世界中から素晴らしい才能を持った参加者が集結することを期待したい」と述べた。
審査委員は、国際音楽コンクール世界連盟の規定に基づいて過半数を海外から招聘する。会見に出席した審査委員長の木村俊光を筆頭に、チェ・サンホ(韓国)、デイヴィッド・ガウランド(イギリス)、浜田理恵(日本)、ウェルナー・ヒンク(オーストリア)、伊原直子(日本)、三浦安浩(日本)、フランソワーズ・ポレ(フランス)、レノーレ・ローゼンバーグ(アメリカ)、シェリル・ステューダー(アメリカ)の10人。「総合芸術」のオペラを審査するうえで、声種のバランスよく且つ声楽分野に限らず様々な方面で活躍する音楽家も含めた構成となった。
予選はピアノ伴奏、本選では髙橋直史指揮、東京交響楽団との共演で実施される。入賞者には賞金、トロフィー、賞状が贈られるほか、日本国籍で将来性のある出場者に技術力向上に対する助成金が授与される「三浦環特別賞」も設けられている。
申込期間:
2023.1/5(木)〜5/1(月)
郵送またはコンクール公式サイト上で申し込み。
※申込方法、コンクールの詳細はウェブサイトを参照のこと。
第9回 静岡国際オペラコンクール 概要
◎スケジュール
・予選出場者発表:2023.6/30(金)までに予選参加者全員に通知。
・第1次予選:2023.10/28(土)、10/29(日)、10/30(月)
・第2次予選:2023.11/1(水)、11/2(木)
・本選:2023.11/5(日)
・表彰式:2023.11/5(日)
会場:アクトシティ浜松 大ホール
◎賞
第1位:賞金300万円、トロフィー、賞状
第2位:賞金150万円、トロフィー、賞状
第3位:賞金75万円、トロフィー、賞状
入選:賞金40万円、賞状
オーディエンス賞:賞状、副賞
三浦環特別賞
静岡国際オペラコンクール
https://www.suac.ac.jp/opera/soc/