第8回仙台国際音楽コンクールピアノ部門の受賞者決定!
ルゥォ・ジャチンが優勝、太田糸音らが入賞

入賞者6名/写真提供:仙台国際音楽コンクール事務局

 第8回仙台国際音楽コンクールのピアノ部門が6月11日から26日にかけて開催され、6名の入賞者が決定した。
 第1位は中国のルゥォ・ジャチン。ダン・タイ・ソンに師事する22歳で、ニュー・イングランド音楽院に在学中。第2位はクリーヴランド音楽院修士課程を修了したヨナス・アウミラー(ドイツ)。第3位は日本の太田糸音。太田は、東京音楽大学付属高等学校を2年次で早期修了し、飛び級で東京音楽大学に入学。ビョルン・レーマン、横山幸雄らに師事し、現在はベルリン芸術大学大学院に在学中。
 優勝者には賞金300万円、オーケストラとの共演、リサイタル出演やCD制作の機会が贈られる。今年の審査員は、野平一郎(審査委員長)、海老彰子(審査副委員長)、ダン・タイ・ソンらが務めた。表彰式では、5月9日に逝去された野島稔運営委員長の写真が壇上に飾られ、1分間の黙祷が捧げられた。
 結果は以下の通り。

第1位:ルゥォ・ジャチン(中国)
第2位:ヨナス・アウミラー(ドイツ)
第3位:太田糸音(日本)
第4位:ジョンファン・キム(ドイツ)
第5位:キム・ソンヒョン(韓国)
第6位:ジョージ・ハリオノ(イギリス)

聴衆賞:ヨナス・アウミラー(6/17)、ジョンファン・キム(6/18)、キム・ソンヒョン(6/19)
*セミファイナル開催日ごとに聴衆による投票により決定

審査委員奨励賞:神原雅治(日本)
*セミファイナルに出場し、ファイナルに進出できなかった者のうち注目すべき才能を示した出場者に贈られる

ルゥォ・ジャチン
ヨナス・アウミラー
太田糸音

 6月26日に行われた入賞者による記念ガラコンサートでは、高関健指揮仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演で、上位入賞者3名がファイナルの審査で演奏したプログラムを披露。太田がプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番、ヨナス・アウミラーがブラームスのピアノ協奏曲第1番、ルゥォ・ジャチンがプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番を演奏し、3名のソリストたちに大きな拍手が贈られていた。
 審査の様子は9月30日までオンデマンド配信で視聴可能。

第8回仙台国際音楽コンクール
https://simc.jp/8th_competition/