5月21日から6月5日にかけて行われた第8回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門(審査委員長:堀米ゆず子)の入賞者が決定し、中野りな(日本)が第1位を受賞した。中野は2004年生まれ。桐朋女子高等学校音楽科に在学中で、辰巳明子氏に師事。優勝者には賞金300万円、仙台フィルハーモニー管弦楽団又は日本の代表的なオーケストラとの共演、リサイタル出演やCD制作の機会が贈られる。第2位はロシアのデニス・ガサノフ、中国のマー・ティェンヨウが分けあった。ギドン・クレーメルがファイナルの審査に当たったことも大きな話題を呼んだ。
結果は以下の通り。
第1位:中野りな(日本)
第2位:デニス・ガサノフ(ロシア)
第2位:マー・ティェンヨウ(中国)
第4位:ホン・ソンナン(韓国)
第5位:橘和美優(日本)
第6位:中村友希乃(日本)
セミファイナルの開催日ごとに聴衆の投票で決定する聴衆賞は、クリスティーン・ウー( 5/27・アメリカ)、中野りな(5/28)、中村友希乃(5/29)の3名が受賞。セミファイナルに出場し、ファイナルに進出できなかった者のうち注目すべき才能を示した出場者に贈られる審査委員奨励賞には、松岡井菜(日本)が選ばれた。
6月5日には入賞者記念ガラコンサートが開催され、優勝した中野は、広上淳一指揮仙台フィルとの共演で、ファイナルの審査でも演奏したバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番を披露した。
審査の様子は9月30日までオンデマンド配信で視聴することができる。
第8回仙台国際音楽コンクール
https://simc.jp/8th_competition/