テューリンゲン・バッハ週間の配信がスタート!

 ドイツの三大バッハ音楽祭のひとつである「テューリンゲン・バッハ週間 Thüringer Bachwochen」の9月に行われた公演の中から、6公演の配信が日本時間11月12日よりスタートする。

 フォルテピアノ奏者として日本でもお馴染みのベザイデンホウトが指揮台に立つイングリッシュ・コンサートの「ヨハネ受難曲」、ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ) とマハン・エスファハニ(チェンバロ)によるバッハのガンバ・ソナタ、ジャン・ロンドー(チェンバロ)のリサイタルなど、古楽好きなら聴き逃がせない公演が目白押し。来日経験のないアンサンブルの演奏が聴けるのも嬉しい。バッハが若き日にオルガニストを務めたアルンシュタット、妻マリア・バルバラと婚礼を挙げたドルンハイムの聖バルトロメオ教会、両親の故郷エアフルトなど、いずれも作曲家ゆかりの地でおこなわれたコンサートだ。
 11月15日のアンソニー・ロマニウクのみ無料。配信プラットホーム“BACH FROM HOME / AT HOME”を通じて日本からも視聴可能となっている。

日本時間 2021.11/12~11/15 随時配信スタート

配信の時間は日本時間アーカイブ配信もあり
11/12(金)03:00 アルンシュタット バッハ教会
クリスティアン・ベザイデンホウト(指揮) イングリッシュ・コンサート

J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV 245
Kristian Bezuidenhout & The English Concert
Johann Sebastian Bach: St John Passion BWV 245          
チケット: https://www.bachfromhome.live/concert/the-english-concert

Kristian Bezuidenhout ©Marco Borggreve
The English Concert

11/13(土)03:00 ヴァイマル 聖ペテロ&パウロ教会
アンサンブル・アマルコルド&ラウテン・カンパニー・ベルリン

J.S.バッハ:カンタータ第66番、第4番、第134番、第6番
Amarcord & lautten compagney BERLIN
Johann Sebastian Bach:
Cantatas “Erfreut euch, ihr Herzen” BWV 66
“Christ lag in Todesbanden” BWV 4
“Ein Herz, das seinen Jesum lebend weiß” BWV 134
“Bleib bei uns, denn es will Abend werden” BWV 6                                       チケット: https://www.bachfromhome.live/concert/amarcord-lautten-compagney-berlin

Amarcord ©Rolf-Arnold
lautten compagney BERLIN ©Ida Zenna

11/13(土)23:00 ドルンハイム 聖バルトロメオ教会
ヒレ・パール(ヴィオラ・ダ・ガンバ) マハン・エスファハニ(チェンバロ)

J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ BWV 1027–1029
Hille Perl & Mahan Esfahani
Johann Sebastian Bach: Sonatas for viola da gamba and basso continuo BWV 1027–1029
チケット: https://www.bachfromhome.live/concert/hille-perl-mahan-esfahani

Hille Perl ©Foppe Schut
Mahan Esfahani ©Kaja Smith

11/14(日)03:00 アイゼナハ ゲオルゲン教会
ジョナサン・セルズ(指揮)ソロモンズ・ノット

J.S.バッハ:カンタータ第213番〜215番
Jonathan Sells & Solomon’s Knot
Lasst uns sorgen, lasst uns wachen BWV 213
Tönet, ihr Pauken! Erschallet, Trompeten BWV 214
Preise dein Glücke, gesegnetes Sachsen BWV 215
チケット: https://www.bachfromhome.live/concert/solomons-knot

11/14(日)23:00 エアフルト Kontor
ジャン・ロンドー(チェンバロ)

フレスコバルディ、スウェーリンク、フローベルガー、ベーム、J.S.バッハの作品
Jean Rondeau
Girolamo Frescobaldi (1583-1643): Toccata Quarta in D minor from The first book of Toccatas, Partitas etc. 1637
Jan Pieterszoon Sweelinck (1562 – 1621): Fantasia Chromatica
Johann Jakob Froberger (1616 – 1667): Toccata II in D minor / Toccata VI in G minor – Da sonarsi alla Levatione
Georg Böhm (1661 – 1733): Prélude, Fugue et Postlude in G minor
Johann Sebastian Bach (1685 – 1750): Toccata in E minor, BWV 914 / Fantasia in A minor, BWV 922 / Präludium and Fuge in A minor, BWV 894
チケット:https://www.bachfromhome.live/concert/jean-rondeau

Jean Rondeau ©Shura Rusanova

11/15(月)03:00 エアフルト Kontorから
アンソニー・ロマニウク(ピアノ、フェンダー・ローズ、チェンバロ)

プロジェクト「Bells」 ウィリアム・バードとチック・コリア、J.S.バッハ、レディオヘッド
Anthony Romaniuk
William Byrd and Chick Corea
Johann Sebastian Bach
Radiohead
無料 https://www.bachfromhome.live/concert/anthony-romaniuk

*購入時に発行される視聴コードは、ひとつのデバイスで最大7日間有効 https://www.bachfromhome.live/all-events

2022年春のバッハ週間キービジュアル 
©︎Thüringer Bachwochen
Daniil Trifonov ©︎Dario Acosta

Message from Thüringer Bachwochen
 「テューリンゲン・バッハ週間」は、ドイツ最大のバロック音楽祭の一つです。特に、J.S.バッハをフィーチャーしたゆかりの地での演奏会シリーズは、ドイツ国外からも大きな反響を呼んでいます。この音楽祭の主旨は、その歴史的潜在力にあります。アイゼナハのバッハの家や洗礼教会、バッハが結婚式を挙げたドルンハイムの聖バルトロメオ教会、ミュールハウゼン、アルンシュタットやヴァイマルなどバッハの初期の活動拠点や、エアフルト、ヴェヒマールの先祖の家など、テューリンゲン州にバッハ関連の土地が集中しており、このロケーションも相まって、欧州古楽界最前線のアーティストたちによって卓越した演奏が繰り広げられます。
 「バッハ週間」ではヒストリカルなアプローチを大切にし、そしてバッハゆかりの町々を結ぶ唯一無二の多彩なプログラムを毎年提供し、至高のバッハの音楽を広く届けています。また、ダンス、ジャズやエレクトリック・ミュージックとの融合など、革新的プロジェクトにも取り組み、バロック時代の再興という側面だけでなく、今を生きる偉大な作曲家としてのバッハ像を伝えています。
 2022年春(4/8〜5/1)は、「バッハ週間」創立30周年にちなみ、ピアニストのダニール・トリフォノフ、フライブルク・バロック・コンソート、カペラ・アムステルダムなどのプログラムを用意しています。またイスラエルのカメア・ダンス・カンパニーによる「マタイ受難曲」や、バッハがカンタータを創作したヴァイマル宮殿礼拝堂のバーチャル・リアリティ再現といった特別企画も開催いたします。ぜひご注目ください。

Kamea Dance Company
Himmelsburg バーチャル・リアリティ イメージ図 ©︎Rolf_Kruse