どりーむコンサートVol.119 私の好きなチャイコフスキー

抒情美あふれるチャイコフスキーの2大名作に浸る

 今年開館30周年を迎えた府中の森芸術劇場が主催する「どりーむコンサート」は、著名な指揮者とオーケストラ、豪華ソリストによる名曲コンサートとして、長年にわたり聴衆を魅了してきた。第119回となる今回は、東京交響楽団とその名誉客演指揮者・大友直人が登場、ソリストは人気・実力ともに日本を代表するピアニストの一人、仲道郁代が出演する。

 コンサートのタイトルは「私の好きなチャイコフスキー」。抒情的で美しいメロディーを次々と生み出し、誰からも愛される作曲家チャイコフスキーの華麗なピアノ協奏曲第1番と、名曲の宝庫「バレエ音楽『白鳥の湖』〜大友直人セレクション」が演奏される。仲道と大友はピアノ協奏曲第1番を共演したこともあり、息の合った演奏が繰り広げられるだろう。「白鳥の湖」はチャイコフスキー自身が選曲したとされる組曲版が演奏会ではよく取り上げられるが、指揮者によって多少の変更が加えられることも多い。大友が「白鳥の湖」の数多い佳曲の中から、どの曲を選ぶのか興味深い。
文:長谷川京介
(ぶらあぼ2021年11月号より)

2021.11/20(土)14:00 府中の森芸術劇場 どりーむホール
問:チケットふちゅう042-333-9999 
http://www.fuchu-cpf.or.jp/theater/