名曲&名演をリーズナブルに楽しむ好企画
クラシックの世界で誰もが知る傑作を、一流の演奏でリーズナブルに、しかも身近な場所での演奏で届けたいと、東京都歴史文化財団が都内の区市町村及び区市町村の指定する団体と共催する「フレッシュ名曲コンサート」。3月8日には練馬区文化振興協会との共催で、練馬文化センター大ホール(こぶしホール)において「ショパン&ムソルグスキー」の公演が行われる。出演するのは広上淳一(指揮)と東京フィルハーモニー交響楽団、そして野上真梨子(ピアノ)である。
ショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏する野上は若手ピアニストの注目株。2002年に青少年ショパン国際ピアノコンクール(ポーランド)で日本人として初めて1位を獲得し、14年には野島稔・よこすかピアノコンクールで優勝した。下田幸二、高橋多佳子、野島稔ほかに師事している。ショパンの故郷ポーランドでのコンクール経験が豊富で、子どもの頃からショパンの音楽に親しんでいたという野上。若きショパンの傑作として知られるピアノ協奏曲第1番で、そのフレッシュな感性を発揮してくれるに違いない。
そして後半にはムソルグスキーの傑作「展覧会の絵」(ラヴェル編)が広上&東京フィルによって演奏される。オーケストラの音色のパレットを贅沢に使った管弦楽曲として知られているが、オーケストラを自在に操る広上が、東京フィルとどんな“音の絵”を描いてくれるのか、こちらも楽しみである。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2020年2月号より)
*新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、本公演は中止となりました。(2/27主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
2020.3/8(日)15:00 練馬文化センター
問:練馬文化センタープレイガイド03-3948-9000
https://www.neribun.or.jp