イタリアと日本の清冽なソノリティの融合
東京文化会館小ホールで「ボローニャ歌劇場弦楽五重奏」が、東京音楽コンクール入賞者を中心とする日本の若き名手たちとヴィヴァルディの「四季」を演奏する。五重奏のメンバーは同歌劇場管弦楽団のコンサートマスターのエマヌエーレ・ベンフェナーティ、首席ヴァイオリン奏者のダヴィデ・ドンディ、首席ヴィオラ奏者のエンリーコ・チェレスティーノ、首席チェロ奏者のフランチェスコ・マリア・パラッツォーリ、首席コントラバス奏者のファビオ・クアランタ。そして日本勢は、ヴァイオリンの依田真宣(東京フィルのコンサートマスター)、岸本萌乃加、篠原悠那(カルテット・アマービレ)、坪井夏美、荒井里桜、三原久遠(ウェールズ弦楽四重奏団、都響)、鍵冨弦太郎、ヴィオラの瀧本麻衣子、田原綾子、チェロの水野優也、チェンバロの川田健太郎が参加している。
演奏会前半には、2017年の東京音楽コンクール木管部門で第1位を獲得し、現在、東京フィルの首席クラリネット奏者を務め、今年のチャイコフスキー・コンクールで第3位に入賞した、アレッサンドロ・ベヴェラリがボローニャのメンバーとウェーバーのクラリネット五重奏曲やヴェルディ=バッシの「リゴレット・ファンタジー」を共演する。
なお、軽井沢大賀ホール(10/26)と、福島県白河市の白河文化交流館コミネス(11/3)でも、同じメンバーによって「四季」が演奏される。イタリアと日本の音楽家たちの交歓が楽しみである。
文:山田治生
(ぶらあぼ2019年9月号より)
2019.10/30(水)19:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650
https://www.t-bunka.jp/