【CD】ヴァインベルク:交響曲第2番・第21番「カディッシュ」/グラジニーテ=ティーラ&バーミンガム市響 他

 2016年に30歳でバーミンガム市響の音楽監督に就任した、リトアニア出身の女性指揮者のDG(長期専属契約を結んだとの由)デビュー盤。今年生誕100年を迎えたポーランド生まれのユダヤ人作曲家ヴァインベルクの初期と晩年の交響曲が組み合わされている。第2番は全3楽章のショスタコーヴィチ風弦楽合奏曲、第21番は「ワルシャワのゲットーで殺された人々の記憶に」捧げられた全6楽章の大作で、共に極めてシリアスな音楽。ここでは、緊張感が終始保たれた中で、明確に彫琢された劇的な演奏が展開されている。この指揮者の才腕を明示した注目盤!
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2019年8月号より)

【information】
CD『ヴァインベルク:交響曲第2番・第21番「カディッシュ」/グラジニーテ=ティーラ&バーミンガム市響 他』

ヴァインベルク:交響曲第2番・第21番「カディッシュ」

ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(指揮)
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
オリヴァー・ジェーンズ(クラリネット)
ゲオルギス・オソーキンス(ピアノ)
バーミンガム市交響楽団
クレメラータ・バルティカ 他

ユニバーサル ミュージック
UCCG-1852/3(2枚組) ¥3500+税