名奏者を寿ぐ最高にゴージャスなステージ
長年にわたってNHK交響楽団のソロ・コンサートマスターとして活躍した堀正文の古希(70歳)を祝うコンサートがサントリーホールで開催される。富山県出身の堀は、京都市立堀川高校音楽科卒業後、ドイツに渡る。フライブルク音楽大学を卒業し、ダルムシュタット国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを経て、1979年から2015年までN響のコンサートマスターの重責を担った。また、教育活動にも熱心に取り組み、現在も桐朋学園大学教授として後進の指導にあたっている。
今回のコンサートでは、日本の音楽界を牽引してきた実力派ヴァイオリニストであり、名教師である堀のために、N響メンバーのほか、ヴァイオリンの諏訪内晶子、漆原啓子、澤和樹、四方恭子、豊嶋泰嗣、松田理奈、ヴィオラの篠﨑友美、チェロの上村昇、辻本玲、藤原真理、ハープの吉野直子、ピアノの仲道郁代、清水和音、指揮の山下一史ら総勢約90名が集う。
3部構成で15時スタート、19時終演予定というボリュームも魅力。クライスラーのヴァイオリン小品から、ドヴォルザークのピアノ五重奏曲、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲、バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」(それぞれ1つの楽章)まで、多彩なプログラムを披露する。堀本人だけでなく、聴き手にとっても千載一遇の豪華なコンサートといえよう。
文:山田治生
(ぶらあぼ2019年4月号より)
2019.5/19(日)15:00 サントリーホール
問:MIYAZAWA&Co. 03-4360-5102
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