テーマは音楽の“温故知新”
「ドイツカンマーゾリステン」は、ベルリン・ドイツ交響楽団のビヨル・カン、ダルムシュタット州立管弦楽団の佐野槇子と2人のコンサートマスターをはじめ、オスナブリュック交響楽団首席ヴィオラ奏者の吉田馨、オーストリア・フォアアールベルク州立音楽院教授でチェロ奏者のマティアス・ヨハンセン、シュトゥットガルト国立音楽芸術大学の講師であるトーマス・ヘル(ピアノ)ら、独墺の第一線で活躍する名手たちで組織。毎夏、名古屋でステージと講習会を開いている。
今年で第9回となるコンサート『夏の夜の室内楽』は、「温故知新」がテーマ。モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」に始まり、パガニーニ「チェロとコントラバスのためのファンタジア」、バルトーク「ルーマニア民族舞曲」、ロッラ「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲」、ドホナーニ「ピアノ五重奏曲第2番」とウィーンから東西へと広がった文化の軌跡を追う。さらに、「聴き慣れた曲には丁寧なアプローチで新鮮な魅力を与え、ウィットに富んだ演奏で、娯楽作品にも包含されたメッセージ性を伝えたい」とコメントしている。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年7月号から)
8/10(水)19:00
名古屋電気文化会館 ザ・コンサートホール
問:ドイツカンマーゾリステン090-8301-5204
名古屋電気文化会館チケットセンター052-204-1133