11月22日から28日まで、東京都渋谷区のYEBISU GARDEN CINEMAで開催される「ポーランド映画祭2024」で、2021年のショパン国際ピアノコンクールの舞台裏を追ったドキュメンタリー『ピアノフォルテ』(原題:Pianoforte/2023年)が日本で初上映される。ポーランドを代表する映画監督・脚本家であるヤクブ・ピョンテックの監督作品。すでにサンダンス国際映画祭(アメリカ)、シドニー国際音楽祭(オーストラリア)など各国で上映され、ポーランド映画として初めて国際エミー賞にノミネート(受賞作の発表はアメリカ時間11月25日)されるなど、高い評価を得ている。
同作では、世界各地からワルシャワにやってきた、さまざまなバックボーンをもつ才能ある若者たちが、自身のキャリアを賭けて長丁場の過酷なコンクールに全身全霊で臨む姿が描かれる。スポットが当てられるのは、アレクサンダー・ガジェヴ、レオノーラ・アルメッリーニ、イ・ヒョク、エヴァ・ゲヴォルギヤン、饒灝(ラオ・ハオ)、マルチン・ヴィエチョレクの6人。反田恭平や小林愛実らの上位入賞で、日本でも大きな話題を呼んだ21年秋のワルシャワの熱狂を、コンクール時のライブ配信とはまた別の角度から振り返ることができそうだ。
今回の東京での『ピアノフォルテ』上映は、11月23日、25日、28日の3回のみ。初日23日には、上映後にショパンコンクール通訳者としておなじみのマルタ・カルシさんや、ポーランド国立ショパン音楽大学および同大学院で学んだピアニスト木米真理恵さんによるトークイベントも予定されている(23日は完売)。他にも、日本の「ひきこもり」に着想を得た『自殺ルーム』など、気鋭の監督ヤン・コマサの特集も。タイムスケジュールの詳細はポーランド映画祭公式サイトを参照のこと。
ポーランド映画祭2024
2024.11/22(⾦)−11/28(⽊)
会場:YEBISU GARDEN CINEMA
公式サイト:https://www.polandfilmfes.com
主催:アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート(ワルシャワ)、ポーランド広報⽂化センター、スコピヤ・フィルム、マーメイドフィルム、VALERIA
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム 宣伝:VALERIA