今、この瞬間を表現する、緊張感のあるステージ
ジャンルレスな活動を展開するサクソフォン奏者の平野公崇が、洗足学園音楽大学で日本初の即興演奏の授業を開講したのが2004年。そして、11年には東京芸術大学でも即興・創造講座をスタートし、即興とはそれほど縁がなかった学生たちに「自ら発すること」を促し続けている。その成果は、昨年の七夕に平野の監修により、彼の生徒たちが中心となって開催した『目で聴く 耳で観る 即興コンサート』で実を結んだ。ピアノ、ヴァイオリン、サクソフォンなどの楽器に、ダンスやライヴ・ペインティングなどが融合した即興パフォーマンスは大好評を博し、今年の七夕には第2弾が開催される。今回の公演について「古きに目を向けるのでも、未だ見ぬ未来に目を向けるのでも無く、今、この瞬間を表現するコンサートです。今年も新たな試みで臨みます」と平野はコメントしている。まさに何が飛び出してくるのかわからない、一瞬たりとも見逃せない&聴き逃せない瞬間の連続。若い才能がリアルタイムで創り出す緊張感のあるステージをぜひ体験してみてはいかがだろうか。
文:大塚正昭
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年7月号から)
7/7(木)19:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp