雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第3回 小林沙羅 麗しきソプラノの旅

こだわりの選曲に酔いしれるひととき

小林沙羅 ©Hitoshi Iwakiri
小林沙羅 ©Hitoshi Iwakiri

 ランチ・タイム前のひととき、人気アーティストによる演奏を、音楽ライター・山野雄大の軽快な解説と共に楽しむ、第一生命ホールの人気企画『雄大と行く 昼の音楽さんぽ』。第3回には、小林沙羅が登場。ウィーンとローマで研鑽を積み、近年はオペラからベートーヴェンやマーラーの交響曲まで歌い、海外での活躍もめざましい人気ソプラノだ。現在の演奏活動の3本柱(ドイツ歌曲・日本歌曲・イタリアのオペラや歌曲)から、それぞれピックアップしたというこだわりの選曲に注目。「ドイツ歌曲」ではシューマンやR.シュトラウスの作品から詩の世界を深く掘り下げた歌唱を披露し、当日は自身で訳した歌詞を配布予定。「日本歌曲」は山田耕筰から、東京芸大の同級生である作曲家・中村裕美の作品(東京では初演)まで。「イタリアのオペラや歌曲」ではドニゼッティの《連隊の娘》より〈さようなら〉を初披露。そして3本柱に共通するテーマとして秋の公演らしく「月」をテーマにした曲を盛り込むなど、大いに期待できる内容だ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年10月号から)

10/6(火)11:00 第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702
http://www.triton-arts.net