ニーナ・アナニアシヴィリ 瀕死の白鳥 in コンサート

左より:ニーナ・アナニアシヴィリ/青柳 晋/川久保賜紀 ©Yuji Hori
左より:ニーナ・アナニアシヴィリ/青柳 晋/川久保賜紀 ©Yuji Hori
 世界的バレリーナ、ニーナ・アナニアシヴィリが、この秋、日本の観客の前で「瀕死の白鳥」を披露する。ヴァイオリンに川久保賜紀、ピアノに青柳晋を迎え、ウェーバーの「舞踏への勧誘」、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」等、バレエ作品に用いられてきた名曲の演奏により20世紀バレエを辿る意欲的な試みのコンサートで、ラストを華やかに飾る。ボリショイ・バレエをはじめ世界の名だたるバレエ団で主役を務め、2004年からは出身地ジョージア(グルジア)国立バレエで芸術監督も務めるニーナ。舞台に映える華やかさ、客席を引き付けて離さないオーラ、そして研ぎ澄まされた心身から繰り出す至芸。その踊りは観る者を至福の境地へと誘う。サン=サーンスの「白鳥」にフォーキンが振り付けた「瀕死の白鳥」は、アンナ・パブロワ、マイヤ・プリセツカヤなど歴史的ダンサーたちが踊ってきた作品。今のニーナがいかなる舞を見せるのか、必見だ。
文:藤本真由
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年7月号から)

9/11(金)12:10 19:00 横浜みなとみらいホール
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000 
http://www.yaf.or.jp/mmh