トゥガン・ソヒエフ(指揮)Tugan Sokhiev, conductor

(c)Mat Hennek


世界中の一流オーケストラに客演し、コンサートとオペラの両方で国際的に活躍する世界屈指の指揮者。

近年はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、2012年から2016年まで首席指揮者を務めたベルリン・ドイツ交響楽団ほか、ヨーロッパ以外では、NHK交響楽団、シカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニックといった名だたるオーケストラに定期的に客演している。

2022/23年シーズンのハイライトとしては、ミラノ・スカラ座管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、シュターツカペレ・ベルリンとのコンサートや、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、フィラデルフィア管弦楽団への再登壇などがある。

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2008年から2022年までトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の音楽監督を務め、世界初演や海外ツアーを含む、数多くのコンサートシーズンを成功させ同楽団の国際的地位確立に大きく貢献した。オペラにも情熱を注ぎ、2014年から2022年までモスクワのボリショイ歌劇場の音楽監督兼首席指揮者を務め、多くの新作オペラや初演を指揮した。

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場に客演し、さらにエクサンプロヴァンス音楽祭では《3つのオレンジへの恋》を指揮して絶賛され、同作品をマドリードのテアトロ・レアルでも再演した。2021年には、ボリショイ歌劇場で新演出の《サロメ》を指揮し絶賛を博した。

トゥールーズ・キャピトル国立管との録音をナイーヴ・レーベルやワーナー・クラシックスからリリースするなど、豊富で多彩なディスコグラフィを誇り、2020年にはディアパゾンドールを受賞している。また、ベルリン・ドイツ響との録音は、ソニー・クラシカルよりリリースしている。EuroArts(クラシック映像レーベル)とのコラボレーションでDVD制作に取り組んでおり、その第一弾となる「A Flight through the Orchestra」では、ベルリン・ドイツ響とのブラームスの交響曲第2番で彼の音楽解釈がフィーチャーされている。また同レーベルからは、トゥールーズ・キャピトル管との共演でバルトークの「かかし王子」とブラームスの交響曲第1番(2017年)、さらにベルリン・フィルとのラヴェルとプロコフィエフ作品集(2019年ヴァルトビューネにて録音)も発表されている。

サンクトペテルブルク音楽院の伝説的な教育者、イリヤ・ムーシンの最後の弟子のひとりであるソヒエフは、トゥールーズに指揮アカデミーを立ち上げ、その音楽的知見を広める活動にも意欲的に取り組んでいる。

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