フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018 記者発表会

 この夏、7月21日から8月12日まで開催される「フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018」のラインナップ記者発表会が、3月28日に行われた。同音楽祭は、ミューザ川崎シンフォニーホールとテアトロ・ジーリオ・ショウワをメイン会場として毎年開催されており、今年で14回目を迎える。会見では、川崎市長の福田紀彦、ミューザ川崎シンフォニーホール・チーフアドバイザーを務める指揮者の秋山和慶、同アドバイザーの佐山雅弘(ジャズピアニスト)と松居直美(オルガニスト)らが登壇した。
(2018.3/28 ミューザ川崎シンフォニーホール Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE)

左より:大野順二(東京交響楽団 専務理事・楽団長)、秋山和慶、福田紀彦、吉井實行(日本オーケストラ連盟 専務理事)、松居直美、佐山雅弘

 さまざまなオーケストラが一堂に会すことが最大の特徴となっている同音楽祭だが、今年は首都圏の10のオーケストラが集結。そのほか、市内にある洗足学園音楽大学と昭和音楽大学のオーケストラも例年通り参加し、全19公演が展開される。
 オープニングとフィナーレコンサートでは、ホスト・オーケストラを務める地元の東京交響楽団が生誕100年を迎えたバーンスタインの作品を披露。特にジャズ・トリオやジャズ・バンドも登場するオープニング(指揮:ジョナサン・ノット)は華やかなステージとなりそうだ。秋山は洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団を率いて、洗足学園音楽大学バレエコース学生と谷桃子バレエ団、牧阿佐美バレヱ団、東京シティ・バレエ団との共演でオール・ラヴェル・プロを振る。そのほか、マルク・ミンコフスキ指揮東京都交響楽団のバレエ音楽「くるみ割り人形」(ほぼ全曲!)、反田恭平のソロによるラフマニノフのピアノ協奏曲第5番(交響曲第2番の編曲)の日本初演(藤岡幸夫指揮日本フィルハーモニー交響楽団)も話題を呼びそうだ。聴衆が審査員として出演者に投票するというユニークな試みも行われる東京ニューシティ管弦楽団(指揮:曽我大介)の公演や森山良子(歌)出演の読売日本交響楽団(指揮:渡辺俊幸)の公演(シネマ&ポップス)では、3名以上で適用されるチケット購入割引の設定が導入された。音楽ファンにとっては、昨今、世代交代の進む各楽団の聴き比べを楽しむことができる貴重な機会となる。
 管弦楽以外では、鈴木雅明がミューザでは10年ぶりとなるオルガン・リサイタルを開催。音楽祭のもうひとつの魅力ともなっているジャズのプログラムでは、中川英二郎(トロンボーン)、林正樹(ピアノ)、川村竜(ベース)の3人に、大物ゲスト(5月下旬発表予定)が加わった「サマーナイト・ジャズ」が、暑い夏を盛り上げる。

秋山和慶

 福田市長からは「奏(so)クール!」という今年のキャッチコピーが発表された。
「全世代が楽しめるバラエティに富んだプログラム。音楽だけでなく飲食やショッピングも含め、川崎の魅力を丸ごと感じていただければ。キャッチコピーの通り爽やかで、川崎が最高に格好いい23日間になると思います」
 秋山は「今年は洗足学園のオーケストラ、そして音大には珍しいバレエ科の皆さんとフランスものに挑戦します。フィナーレでは、東京交響楽団とバーンスタイン・プロを。『キャンディード』には、歌手も楽しみな方を揃えましたので、フィナーレに相応しい演奏となると思います」と述べた。
 チケット一般発売は4月27日から(4月20日よりWEB先行販売あり)。

 また、この日の会見では、この4月よりミューザ川崎シンフォニーホールの新しいホールオルガニストに就任する大木麻理が紹介された。4月25日には、前任の近藤岳との連弾も披露する、新ホールオルガニスト就任記念コンサートが開催される予定。

大木麻理

フェスタサマーミューザKAWASAKI 2018
http://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/

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