菅原 淳 パーカッション&マリンバ コンサート

新作と名曲で楽しむ多彩で迫力あるサウンド

 38年にわたり読売日本交響楽団で主に首席ティンパニ奏者を務めた菅原淳。同団の名物奏者として親しまれ、打楽器界を牽引してきた第一人者としての功績も計り知れない。その菅原が、信頼厚い仲間や教え子たちと共に、3部構成の多彩なプログラムで、パーカッションの面白さを伝えるコンサートを開催する。
 第1部は菅原の委嘱による、北爪道夫と福士則夫のパーカッションソロ用の新作2曲。両作曲者とも1940年代生まれで、菅原との付き合いも長い。奏者の個性と打楽器の魅力が引き出される刺激的な体験になるだろう。第2部は一転してマリンバ名曲集。7歳からマリンバに触れてきた菅原が「60年間での私の思い出アルバム」と語る小品集で、森浩司のピアノと共に、楽器への愛情と名技を存分に披露する。第3部は菅原自身の編曲で「ウエストサイド物語」より5つのシーンを、6人のアンサンブルで。「美しいマリンバの響きと多彩なパーカッションの音色、そして迫力あるサウンドをお楽しみ下さい」と意気込む。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2017年10月号から)

2017.12/28(木)16:00 ヤマハホール
問:オレンジノート090-3239-5492
http://www.orange-note.com/