クインテット ポワンティエ(木管五重奏)

きらめく5人の若手が贈る傑作揃いのプログラム

左より:芹澤美帆、世良法之、野村和代、熊澤杏実、向 なつき

 届けるのは、多彩な響きの花束だ。「クインテット・ポワンティエ」は、愛知県立芸術大学に学び、ソリストやオーケストラ団員として活躍する俊英たちで組織された木管五重奏団。管楽合奏史を俯瞰するかのような、個性的な作品を集めたステージを、大阪・名古屋・東京の3都市で開く。

 世良法之(フルート)、熊澤杏実(オーボエ)、芹澤美帆(クラリネット)、野村和代(ファゴット)、向なつき(ホルン)により、2020年に結成。「様々な時代・様式の曲を取り上げ、アンサンブルとしての調和とソリスティックな表現を追求したい」との思いを、きらめく光を描く絵画技法に由来するグループ名に込めた。

 ステージでは、古典派のライヒャ、ロマン派のタファネルによる2つの「木管五重奏曲」が軸に。ここへ、ツェムリンスキー「ユモレスク」、イベール「3つの小品」、リゲティ「6つのバガテル」と、先鋭的かつ独創的な響きを纏った、近現代の傑作を配する。なお、来場者には、彼らのCDがプレゼントされる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2021年5月号より)

2021.5/25(火)19:00 Hakuju Hall
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831 
http://www.pacific-concert.co.jp

他公演
5/19(水) 大阪/ザ・フェニックスホール(06-6135-0503)
5/20(木) 愛知/電気文化会館 ザ・コンサートホール(052-678-5310)