ショパンコンクールで脚光を浴びたマレーシアの異才、ヴィンセント・オンが待望の日本ツアー!

©Wojciech Grzedzinski /NIFC

 2025年、第19回ショパン国際ピアノコンクールでマレーシア人史上初の第5位入賞を果たしたヴィンセント・オンが、2026年7月、待望の日本ツアーを行う。ワルシャワの舞台で彼は、第2次予選から自らのエゴを排し「音楽そのものに語らせる」境地に達したという。Shigeru Kawaiのピアノから、光と影のコントラスト豊かな深く温かみのある響きを引き出すことに成功し、聴衆賞第2位にも輝いた。

 本ツアーでは、そんなオンの転換点となったショパンの「24の前奏曲」を中心に、東京・福岡では瑞々しい歌心溢れるメンデルスゾーンの「無言歌集」や、彼が探求を熱望するプロコフィエフのソナタ第8番を演奏する。大阪・名古屋ではブラームスの「シューマンの主題による変奏曲」やハイドンのソナタ、バルトークの「3つの練習曲」など、多彩なプログラムを披露。計画性と即興性とを見事に溶け合わせ、鮮烈な響きを紡ぎ出すオンの音楽を、この夏ぜひ体感したい。

文:飯田有抄

(ぶらあぼ2026年5月号より)

ヴィンセント・オン ピアノ・リサイタル
2026.7/13(月)、7/14(火)各日19:00 東京オペラシティ コンサートホール
7/16(木)19:00 大阪/ザ・シンフォニーホール ※7/14(火)完売
問:ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 
https://www.japanarts.co.jp

他公演
2026.7/17(金) 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール(カワイ名古屋052-962-3939)
7/19(日) 福岡/FFGホール(カワイ福岡092-921-0551)


飯田有抄 Arisa Iida(クラシック音楽ファシリテーター)

音楽専門誌、書籍、楽譜、CD、コンサートプログラム、ウェブマガジン等に執筆、市民講座講師、音楽イベントの司会等に従事する。著書に「ブルクミュラー25の不思議〜なぜこんなにも愛されるのか」「クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら」(音楽之友社)等がある。公益財団法人福田靖子賞基金理事。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Macquarie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。