高木綾子&吉野直子 フルートとハープの夕べ 八ヶ岳高原サロンコンサート

2人のミューズとの出逢い

 標高1500メートルの豊かな自然の中で、世界的な一流演奏家が紡ぐ素晴らしい響きを、わずか250人の聴衆だけで味わう。八ヶ岳高原音楽堂は、1988年のオープン以来、そんな贅沢な時間を提供し続けてきた。今回は、日本音楽コンクール第1位をはじめ数々の賞に輝いてきた高木綾子(フルート)と、ベルリン・フィルをはじめ世界の一流楽団やアーティストと共演を重ねている吉野直子(ハープ)が登場。日本を代表する名手として、国際的な演奏活動を展開する2人のミューズの幸せな出逢いのステージだ。マスネ「タイスの瞑想曲」や、ドップラーとザマラの共作による「カジルダ幻想曲」など耳なじみのある名曲、8歳のモーツァルトが書いた「ソナタヘ長調」(K13)など少し珍しい作品、さらには武満徹の「海へ Ⅲ」など現代の佳品まで、多彩な響きの世界を紡いでいく。普段からクラシックを聴き込んでいるファンはもちろん、あまり馴染みのない人も存分に堪能できるコンサートになりそう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2013年12月号から)

★2014年1月25日(土)・八ヶ岳高原音楽堂
問 八ヶ岳高原ロッジ0267-98-2131 
http://www.yatsugatake.co.jp