Les femmes au théâtre ゲキジョウシマイ

女声オペラ歌手によるユニットのファースト・ステージ

 オペラ界における永遠の好敵手=ソプラノ&メゾソプラノのユニット、その名も「ゲキジョウシマイ(Les femmes au théâtre)」が東京オペラシティで第1弾コンサートを開催。夜の女王役で欧米の主要歌劇場を席巻し、昨年は「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」にて国歌を独唱する栄誉に浴した森谷真理と、イタリアとフランスで研鑽を積み、《蝶々夫人》のスズキ役をスペイン各地の劇場で演じて大成功を収め、笈田ヨシ演出による同役で高評価を得たのも記憶に新しい鳥木弥生というゴージャスな二人が、この道のエキスパートでもあるピアニスト江澤隆行との共演でフランス音楽の特別なプログラムを披露。前半はフォーレやショーソン、ドビュッシーらの歌曲を魅惑の二重唱で。後半はソロのアリアを交えつつ、ドリーブ《ラクメ》より〈花の二重唱〉やグノー《ミレイユ》より〈ああ、もっと話して〉などで聴衆の期待に応えつつ、隠れた名曲にも光をあてる素晴らしい趣向だ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2020年8月号より)

2020.8/9(日)14:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:リス・ドゥ・レーヴ03-5738-7377 
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