第13回 トッパンチャリティーコンサート「ことばのしらべ」

朗読と音楽で紡ぐ大作曲家たちのものがたり


 途上国での識字能力の向上を支援していこうと、世界的な総合印刷企業である凸版印刷が行っている「トッパンチャリティーコンサート」。第13回は「朗読とクラシック音楽の響宴『ことばのしらべ』」と題し、元TBSアナウンサーの進藤晶子のプロデュースにより、有名アナウンサーや女優、演奏家が、“ことば”を縦糸、“しらべ”を横糸とした、たおやかな物語を織り上げる。

 1900(明治33)年に創業して以来、印刷を通じて情報や文化の普及・発展にも力を注ぐ凸版印刷。このチャリティーコンサートは2008年から毎年開催され、収益をユネスコ・アジア文化センターに寄附、カンボジアでの識字能力向上のための教育支援に役立てられ、着実な成果を挙げている。

 今回のステージには、語り手としても出演する進藤に加えて、元NHKアナウンス室長の山根基世、女優の中井貴惠と紺野美沙子、そして、ヴィオラの川本嘉子、ピアノの上杉春雄と、第一線で活躍する表現者たちが出演。人生に苦悩する大作曲家たちの姿を家族の視点から描いた、阿川佐和子著の短篇小説集『恋する音楽小説』を、エルガーの「愛の挨拶」やシューマンの「女の愛と生涯」(抜粋)ほか、数々の名旋律を交えて朗読する。

 「表現のプロたちが集結しておくる朗読コンサート。当日、どんな化学変化が起きるのか、今から私もワクワクしています。『朗読は初めて』とおっしゃるお客様にも、楽しんでいただける内容になっています」。期待を込めて、進藤は語る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2020年4月号より)


*新型コロナウイルスの感染症の拡大防止の観点から、本公演は延期となりました。
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。

2020.5/16(土)16:00、5/17(日)14:00 トッパンホール
問:トッパンホールチケットセンター03-5840-2222
https://www.toppan.co.jp/charityconcert/