第490回 日経ミューズサロン チェコ少女合唱団《イトロ》 クリスマス・コンサート

クリスマスの名曲とチェコのナンバーを集めて


 「全合唱団の上演様式に革新をもたらした」と絶賛される、究極のハーモニーを体感したい。チェコ少女合唱団《イトロ》は、昨年までに国際コンクールで35回も優勝を飾り、ヨーロッパやアジアでツアーを重ねるなど、世界的に活動を展開する女声コーラスの名門。ひと足早い、歌声のクリスマス・プレゼントを届けてくれる。

 ボヘミアの古都フラデツ・クラーロベーで、1973年に創設。6つの予備課程で学ぶ約350人のうち、ステージに立つことを許されるのは、選抜された30人のみだという。14回のアメリカ・ツアーをはじめ、世界中で活躍。グループ名は、チェコ語で「朝焼け」を意味する。

 77年から芸術監督と首席指揮者を務める、イジー・スコパルに率いられての来日。ピアノの名手ミハル・フロバークの共演で、「きよしこの夜」「ジングルベル」「もろびとこぞりて」などクリスマスの名曲をはじめ、ドヴォルザークの新世界交響曲から「ラルゴ」、スメタナ「モルダウ」ほか自国チェコの名旋律もたっぷりと聴かせる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年11月号より)

2019.11/25(月)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
http://www.nikkei-events.jp/