浜離宮ランチタイムコンサートvol.190 福田進一 ギター・リサイタル

話題の小説と映画で流れる名曲を生で聴く

©Takanori Ishii

日本はもちろん世界を舞台に、八面六臂の活躍を続けるギタリスト福田進一が、浜離宮ランチタイムコンサートに登場する。福田は今年3月モスクワでロシア国立スヴェトラーノフ交響楽団と共演、9月にはヨーロッパ・ツアーも行うなど、最近の活動も目覚ましい。

今回のリサイタルでは、バッハ(福田編)「プレリュードとジーグ〜無伴奏チェロ組曲第3番より」、バリオス「大聖堂」、アルベニス「アストゥリアス」などが披露される。これらの曲は、作家・平野啓一郎が新聞に連載した、天才クラシック・ギタリスト蒔野聡史とパリの通信社に勤務する記者、小峰洋子を軸とした恋愛小説『マチネの終わりに』にも登場する。福田は構想の段階から平野に助言したほか、11月1日公開予定の福山雅治主演、石田ゆり子共演の映画版では演奏と監修も務めた。映画のサウンドトラックCDも日本コロムビアより10月30日に発売される。落ち葉舞う季節にぴったりのギターの音色を味わいながら、小説や映画の場面を思い描くのも楽しい。
文:長谷川京介
(ぶらあぼ2019年11月号より)

2019.11/26(火)11:30 浜離宮朝日ホール
問:朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/